2021 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of Herpes zoster by birth in Japanese females and setting of life planning.
Project/Area Number |
19K10966
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Research Institution | Senri Kinran University |
Principal Investigator |
田中 恵子 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (30290357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市川 きみえ 清泉女学院大学, 看護学部, 准教授 (10609142)
生駒 妙香 千里金蘭大学, 看護学部, 講師 (30785225)
白木 公康 千里金蘭大学, 看護学部, 教授 (50135745)
石田 美佳子 千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (60825694)
藤野 百合 千里金蘭大学, 看護学部, 准教授 (70759307)
寺本 久美子 千里金蘭大学, 看護学部, 助教 (80837542)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 帯状疱疹 / ウィルス / ワクチン / 女性 / ライフイベント / 出産 / 授乳 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、大規模帯状疱疹疫学調査「宮崎スタディ」により、年齢・性別の発症デルマトームを解析し、帯状疱疹の発症部位の特徴ならびに帯状疱疹と女性特有の出産・授乳との関係を検討することと、結果に基づき、帯状疱疹予防に向けた更年期及びそれ以降の女性の健康支援プログラムの開発を行うことである。 疫学調査では、50歳以上の女性の発症率は男性よりも有意に高く、帯状疱疹は女性特有の出産・授乳に関連した神経領域に多く発症していた。 2020年8月には中高年女性の帯状疱疹の認知度に関する調査を行った。中高年女性は疾患や予防のためのワクチンなどについても認知度が低く、疾患啓発の必要性を認めた。 2021年4~7月にパンフレット『帯状疱疹予防ガイドブック-健康なミドル・シニア女性をめざして-』を作成した。2021年9月に40~60歳代の中高年女性400名に対し、無記名自記式質問紙調査を行い、パンフレットの有効性について検討した。帯状疱疹は8割の中高年女性がパンフレットを読む前から知っていた。帯状疱疹ワクチンによる予防、免疫力アップにつながる行動については、パンフレットを読んだ後に有意に増加していた(p<0.05)。早期発見と治療により帯状疱疹のリスクが低下することについては、6割の中高年女性が学習が必要であると態度の変容がうかがえた。帯状疱疹発症のピークの年代に該当する中高年女性にパンフレットを配布することは、現在は健康である中高年女性への生涯にわたる健康支援活動への一助となることが示唆された。
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Remarks |
帯状疱疹予防に向けた更年期及びそれ以降の女性の健康支援プログラムの開発として、パンフレット『帯状疱疹予防ガイドブック-健康なミドル・シニア女性をめざして-』編集 女性の帯状疱疹研究グループ、2021年7月初版、2021年11月改版を作成した。
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