2019 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケア児支援を可能にする現職訪問看護師育成プログラムの開発
Project/Area Number |
19K10979
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山本 直子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (10594864)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根路銘 安仁 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (00457657)
中尾 優子 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (40325725)
水野 昌美 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80806787)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 訪問看護師 / 支援能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療的ケア児支援を可能にする現職訪問看護師育成プログラム開発のために研究の初年度はプログラム開発のための調査を行った。 対象は、A県内5施設の訪問看護ステーションで医療的ケア児のケアを行う訪問看護師 9人である。年齢と小児科勤務経験、医療的ケア児の支援経験等基本的属性及び、医療的ケア児の支援に必要な看護技術、医学的知識、態度、制度等について半構成的面接法でグループディスカッションを用いてデータ収集した。調査期間は2019年11月~12月である。研究対象者の都合のよい日程と場所で、5人と4人のグループにわけて計2回、1時間程度のグループディスカッションを実施した。研究対象者は1人につき1回参加した。グループディスカッションの内容は対象者の了承を得た上で録音し逐語録を作成した。 データ分析と結果の信頼性を確保するために母性・小児看護学領域の専門家・実践家からスーパーバイズを受けた。グループインタビューにてデータを収集し、質的帰納的に分析を行った結果、3主要テーマ、10テーマが得られた。訪問看護師は医療的ケア児のケアが未経験の大人の患者の訪問看護師に、大人の患者に行った看護経験を生かし、医療的ケア児の特性に合わせるため、生命維持を中心とした知識や技術をそれぞれの医療的ケア児に応用できる力が必要だと考えておた。また子どもの成長発達や家族支援を考え、医療的ケア児とその「きょうだい(同胞)」の成長を育む力が必要だと考えていた。これらの能力を獲得し、発揮するたには、Children with Complex Needの主介護者であるMother of 医療的ケア児を理解し、支援することが重要であるため医療的ケア児が生活の中心になっている母親に寄り添える力が必須であると考えていたことがわかった。 以上の結果を踏まえ、現在プログラムの内容を整理、精選している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究実績の概要に述べたように、プログラムの開発に向けての調査を行ったが、研究対象者が予想していたより少ないことと、他施設の訪問看護師で日程調整するのが難しく、当初予定していた研究対象者より少ない人数で分析した。しかし研究対象者の数に大きな問題はなく結果を出すことが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
現在作成したプログラムの検証のための計画を作成中である。具体的には、研究対象者にプログラム(研修会受講)の使用前後の評価をしてもらう計画である。だが、コロナウィルスの影響で研修会の時期の設定が非常に難しく、計画をどのように推進していくべきか研究分担者と検討中である。
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