2021 Fiscal Year Research-status Report
周産期の助産実践能力形成を促すルーブリックの開発と有用性
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19K10981
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
亀田 幸枝 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (40313671)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜 耕子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (30326483)
米田 昌代 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (80326082)
曽山 小織 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (10405061)
桶作 梢 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (70785831)
河合 美佳 石川県立看護大学, 看護学部, 助教 (00832916)
西村 未来 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (50846128) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ルーブリック / 助産実践力 / シミュレーション / 周産期 / 演習 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、周産期のシミュレーション教育と実習で使用できる助産学生の助産実践能力形成を促すルーブリックを開発し、その有用性を検討することである。 2020年度に妊娠期、分娩期、産褥・新生児期の3つのルーブリック(2020年度版)を作成した。ルーブリックには、4つの観点(マタニティケア能力、観察技術、コミュニケーション力、省察)を設定し、パフォーマンスのレベルは4段階評定(理想的、標準的、発達初期、未熟)とした。各マトリックスには、妊娠期、分娩期、産褥・新生児期に求める能力を記述し、学生や教員がパフォーマンスを評定しやすくなるように各マトリックスに例示を加えた。2021年度は、作成したルーブリックの有用性を検討するために、シミュレーション演習で学生のパフォーマンス評価にルーブリック(2021年度版)を使用しデータ収集を行った。対象は2021年度、2022年度入学の助産学生およびシミュレーション演習を行った助産教員とし、2021年度は2大学で調査し、助産学生9名、教員11名から協力が得られた。調査内容は、学生と助産教員には各場面での学生のパフォーマンスに対するルーブリック評定(学生は自己評定)と評定理由、ルーブリックを使用した感想・学び・改善点とした。加えて助産学生には、自律的な学習への意識調査(遠藤ら、2012)を行った。2022年度の調査データと合わせて、ルーブリック評定の信頼性と妥当性、ルーブリックを用いた演習が学習者にもたらす成果と問題点について分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍であったが対面でシミュレーション演習ができ、他大学からの調査協力も得られデータが収集できた。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、1大学で調査予定である。2022年度のデータを追加して分析し、公表の準備を進める。
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Causes of Carryover |
2021年度はコロナ禍が続き、学術集会、研修会等がオンライン開催や中止となり、旅費や参加費の使用が少なくなった。2022年度は調査終了後にデータ分析を行い、公表に向けて準備をする。そのため、データの入力・整理に係る人件費、分析・考察に関する専門家への謝金、学術集会への参加費、論文投稿の経費等に充当することを計画している。
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