2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19K10990
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Research Institution | Kanagawa Dental University Junior College |
Principal Investigator |
恩田 清美 神奈川歯科大学短期大学部, その他部局等, 教授 (50574183)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上松 恵子 和洋女子大学, 看護学部, 准教授 (30612501)
中垣 紀子 和洋女子大学, 看護学部, 教授 (10300055)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 保育所 / 看護師 / 保育環境 / 医療的ケア業務分析 / 体制整備 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医療的ケア児(以下医ケア児)をケアする保育所の保育環境とかかわる職員の現状と課題を明らかにし、安全で質の高い医ケア児の支援のありかたを検討することを目的として実施した。 令和元年度は、文献検討を行いインタビューガイドを作成し、医ケア児をケアする保育所の看護師を対象に半構造型のインタビューを実施した。また、医ケア児を受け入れている保育所の看護師に、10日間の医ケア児のケア行為の内容と実施時間について記載をしてもらい、業務内容について集計を実施した。令和2年度は、令和元年度に実施した半構造型インタビューを質的に分析した結果を学術集会で2本発表した。令和3年度は、半構造型インタビュー調査と業務分析の結果を基に作成した質問紙を用いたパイロットスタディーを実施した。その集計結果を基に質問項目や尺度の修正を行い質問紙を作成し郵送にて調査を実施する予定であった。しかし、Covid-19の感染拡大に伴い医ケア児の保育の受け入れが困難になった保育所や、保育が多忙になった保育所が多かったため、対象者の負担を考え質問紙調査は実施しなかった。令和4年度は、先に実施した医ケア児のケア行為の内容と実施時間の集計結果を分析し学術誌に掲載した。 研究期間全体を通し、医ケア児を保育所でケアする職員の現状と、医ケア児のケア行為の現状が明らかになり、今後の課題を考える一助になった。今後は、実施できなかった質問紙調査の実施と、対象者を医ケア児を保育する保育所の看護師のみならず医ケアを実施している保育士まで拡大し、さらに現状を明らかにしていくことが必要である。
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