2019 Fiscal Year Research-status Report
低出生体重児のFamilyConfidenceを育成する看護介入プログラムの開発
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19K11012
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (90584326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Family Confidenece / 低出生体重児 / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、周産期領域の看護師・助産師・保健師が、低出生体重児の家族のFamily Confidenceの特性や課題をふまえて、Family Confidenceの育成に向けて行っている看護介入を明らかにすることを研究目的とし、取り組んだ。Family Confidenceについて国内および海外の文献検討の結果、「家族らしさの発揮」「家族のゆとり」「家族の目標・希望」等が抽出され、Family Confidenceの5つの局面が明らかとなった。 また、先行研究を基に低出生体重児を抱えるFamily Confidenceを高める看護介入の抽出を行った。その結果、「家族による低出生体重児への日々のケア」「家族成員のニーズの理解と充足」「専門性の高い児の個別に応じた情報提供・アドバイス」「家族が児の成長を理解・判断し対応できるための支援」「連携による家族への継続した看護支援」等が抽出された。また、家族が低出生体重児であるわが子の理解を深めていくための関わりとして「家族成員それぞれと児との間での相互作用の促進」、「家族に子どもの様子を細やかに伝えていく」、「低出生体重児の特徴をふまえたわが子の個別の理解を促進していく」といった看護介入が抽出された。 今後、更に低体重にて生まれた出生1年6ヶ月までの児の家族に対して半構成的面接法にてデータ取得を行い、Family Confidenceに関する語りやConfidenceが高められた要因/看護援助場面について収集し、看護介入を抽出していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、低出生体重児の家族のFamily Confidenceの特性や課題をふまえて、Family Confidenceの育成に向けて行っている看護介入を明らかにするために、看護職者および低出生体重児を抱えるご家族に対してインタビューを実施予定であった。しかし、社会的状況の影響もあり、インタビューが実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、低体重にて生まれた生後1年6ヶ月までの児の家族に対して半構成的面接法にてデータ取得を行い、Family Confidenceに関する語りやConfidenceが高められた要因/看護援助場面について収集し看護介入を抽出していく。面接方法を工夫し、倫理的配慮のもとWebを用いた方法等を検討していく。また、困難であれば、アンケートの配布へと方法を変更するなど、工夫して実施していく。
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Causes of Carryover |
本年度、対象者へのインタビューを実施し分析をおこなっていく予定であり調査時に使用できる携帯可能でインターネットにつながっていないノートパソコンおよびプリンターを購入していく。
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