2020 Fiscal Year Research-status Report
低出生体重児のFamilyConfidenceを育成する看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
19K11012
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Family Confidence / 看護介入 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceを育成する看護プログラムを開発し、その有効性を明らかにすることを目的に研究に取り組む。 本年度は、研究方法を変更し、低出生体重児を抱える家族へのインタビューから質問紙法へと変更を行った。質問紙については、Family Confidenceについて先行研究より、7つの構成概念を抽出し、それに基づき養育期におけるFamily Confidence Questionnaireの開発を行った。対象者は養育期にある家族とし、0~19歳にある子どもを抱える父親・母親に対して質問紙の配布を行った。 結果、養育期におけるFamily Confidence Questionnaireは、探索的因子分析の結果、5因子から構成されていた。項目分析では、天井効果・床効果がみられるものはなく、GP分析においても全ての項目において上位群と下位群の2 群間に有意差が認められた。信頼性の検討では、Cronbach’α 信頼係数は、0.982であった。また、構成概念妥当性について、確認的因子分析の結果、適合度指標は、GFIは0.761、AGFI 0.734であり、CFI>AGFIの基準をみたしていた。また、RMESEAは0.076であり0.08以下の基準をみたしていた。 更に本質問紙を用いて、現在、低出生体重児を抱える家族に対して病院および保健センターにて質問紙の配布をおこなっている。結果について分析し、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceの特徴を分析途中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた低出生体重児を抱え出生後1年6ヶ月までの家族20組程度のインタビューが、コロナ禍の状況の中で困難であった。研究計画について再度見直し、インタビュー方法から質問紙法へと変更を行い、現在進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、低出生体重児を抱える家族に対してFamily Confidence Questionnaireを用いた質問紙を配布途中である。回収後、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidence について分析を行い、特徴をふまえ低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceを育成する看護プログラムを作成していく。作成したプログラムを周産期・地域看護領域の専門家4~5名にスーパーバイズをうけるとともに、実践の看護師・助産師・保健師から感染対策を考慮した方法でのフォーカスグループ法(5~6名で2回程度)を用いて内容について意見を頂き、内容妥当性の検証を行っていく。
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Causes of Carryover |
本年度、研究方法の変更等により、旅費、人件費等の支出がなかった。次年度は、コロナ禍の状況に配慮した上での、インタビューの実施などを行っていく。
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