2023 Fiscal Year Annual Research Report
低出生体重児のFamilyConfidenceを育成する看護介入プログラムの開発
Project/Area Number |
19K11012
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
岩崎 順子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (90584326)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中野 綾美 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90172361)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | Family Confidence / ハイブリット / 看護介入モデル / 乳児家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceを育成する看護プログラムを開発することを目的に研究に取り組んだ。Family Confidenceの概念および関連要因に関する文献研究より、Family Confidenceの属性には[家族の恒常性]、[家族の柔軟さ]、[家族のゆとり]、[家族の目標・希望]、[家族らしさの維持・発展]、[家族の達成への自信]、[家族の問題解決]の 7 つが抽出されると共に、関連要因として「家族の成功体験」、「サポート」、「家族の生活の質」、「家族員の自己効力感」の 4 つが抽出された。更に、42項目 5 因子からなるFamily Confidence Questionnaireを開発し要因との関連を含む、養育期におけるFamily Confidenceモデルを作成した。 また、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceの特徴について、正出生体重児を抱える家族との比較について検討した結果、低出生体重児を抱える父親・母親ペアデータ間のFamily Confidence得点は強い正の相関がみられており、正出生体重児を抱える家族と比較して特徴的な側面であることが明らかとなった。更に低出生体重児を抱える家族をケアしている看護職者へのインタビューを通して、低出生体重児を抱える家族のFamily Confidenceを育む看護介入は、「母親・低出生体重児」-「親」-「家族システム全体」を対象とする看護介入の3コアカテゴリーから構成されており、家族のシステムの階層性の視点からFamily Confidenceを育んでいく看護の重要性が示唆された。
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