2021 Fiscal Year Research-status Report
小児慢性疾患患者の成人移行期支援における患者家族中心の教育プログラムの開発・評価
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19K11036
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
櫻井 育穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30708516)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸 光恵 兵庫県立大学, 看護学部, 教授 (50241980)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 移行支援 / 思春期・青年期 / 小児慢性特定疾患 / 子ども / 家族 / transition / 移行期医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
10代の小児慢性疾患患者と家族に対する移行支援の実態を明らかにし、患者家族中心の移行支援における医療者向けの教育プログラムを開発・実施・評価する研究を行っている。 2020年度に実施した医療機関における10代の小児慢性疾患患者と家族への移行支援の実態調査の結果から、成人診療科との連携の課題(対応する成人診療科の欠如、成人科医の患者及び疾患への理解不足、調整する人材不足、小児科医と成人診療科との連携不足等)が抽出された。また、移行後(転科後)のフォローアップは7割が実施していなかった。海外では、移行後の患者へのフォローアップは移行の成功のキーとなる重要な要素であり、医療の継続を維持し、患者の満足度やQOLを高めることが言われている。しかし、日本においては、いまだ成人診療科への転科を行うことに焦点が置かれ、移行後(転科後)のフォローアップに対しては実施されていない。よって、日本の移行支援における成人医療の課題を明らかにし、患者への継続的支援を検討する必要があることがわかった。そのための研究準備を行った。今後は、成人診療科への調査を実施し、小児および成人診療科の課題を踏まえて患者家族中心の移行期支援における医療者向けの教育プログラム開発を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究準備は整ったものの、コロナ禍にあり対象者の選定が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
2022年度は、移行支援における成人診療科の課題を調査し、患者・家族中心の移行期支援における医療者向けの教育プログラム開発を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症における調査の実施が遅れていることで、2021年度調査準備予定の経費については2022年度に使用予定である。また、学会の中止や遠隔での会議となったことで旅費・会議費の使用が無くなった。2022年度については調査にかかる旅費・分析のための予算として使用予定である。
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