2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of nursing personnel training program for regional comprehensive support aimed at preventing child abuse
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19K11039
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Research Institution | Gifu College of Nursing |
Principal Investigator |
服部 律子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 教授(移行) (70273505)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
布原 佳奈 岐阜県立看護大学, 看護学部, 准教授(移行) (10295628)
松山 久美 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (20770316)
名和 文香 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (30346241)
小森 春佳 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教 (30839460)
武田 順子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師(移行) (90457911)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 子ども虐待予防 / 助産師 / 保健師 / 人材育成 |
Outline of Annual Research Achievements |
県内助産師への聞き取り調査の実施。専門職の役割についての考察を行った。 経験年数10年以上の助産師8名に「気になる妊産婦」について聞き取り調査を行った。その結果、助産師たちは、「妊婦の表情が暗い、硬い、目線が合わないといった印象」「緊張している様子、雑な座り方や服装の問題」「妊娠を喜ぶ様子がない、否定的な表現が多い」「会話が続かない、声の抑揚がなく反応が遅い、言葉が少ないなどコミュニケーションの問題」「夫に気を遣う、脅えた感じがあるなど不自然な夫婦関係」「母子手帳にたくさんの書き込みがある」「母乳や自然志向などこだわりが強い」「自分はこうしたい、と言った思いが強い」「周りの目を気にする人」「自分のことが話の中心の人」「家族やほかの人への不満が強い」「大丈夫といって自分が大変でも助けを求めることができない」などがあげられた。 今後、助産師の「気になる妊産婦」を分析し、勤務助産師たちと検討を重ねることで助産師特有のアセスメント能力を養成できると考える。また助産師が妊娠初期から関わることで、妊婦の変化について寄り添いながら共に出産育児までを見届けることができる。さらに助産師は一人で関わるわけではないので、チームで情報を共有しながら助産師同士で「気になる」妊婦について認識を深め、注意深く見守り必要な支援を展開できるようにしなめればならない。妊娠期の「気になる妊婦」は、社会心理的なリスク要因はもちろんであるが、それに加えて、今回明らかになった助産師の五感を活かしたアセスメントは重要だと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年は、研究代表者の職務の状況により、計画通り研究が進まなかった。今年度は新型コロナウイルス感染症のため、さらに遅れが予想されるが、研究室での分析作業やデータ収集の工夫など行い、研究を進めていきたい
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、助産師への質問紙調査を行い、助産師が「気になる妊婦」についてどのような認識を持っているかを明らかにする。またチームや組織での解決方法についても検討する。それらをまとめて、助産師の援助技術についてのアセスメントの資料とする
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Causes of Carryover |
研究実施の遅れにより、パソコンの購入や賃金の支出が当該年度に行われなかったため。旅費は、計画通り、情報収集やデータ収集のために支出した
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