2019 Fiscal Year Research-status Report
予防接種従事者と親への幼児のワクチン接種関連疼痛マネジメント教育プログラムの開発
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19K11077
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
藤沼 小智子 東京医科大学, 医学部, 講師 (50554698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小島 ひで子 北里大学, 看護学部, 教授 (50433719)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 予防接種 / 親 / 疼痛マネジメント / 教育プログラム / 予防接種従事者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は日本における親と予防接種にかかわる医療従事者への子どものワクチン接種関連疼痛マネジメントのための教育プログラムを開発し、その有効性を考察することを目的としている。 2019年度は、第1段階として、子どものワクチン接種関連疼痛に対する親の認識及び疼痛マネジメントの実施状況を把握し、親のワクチン接種関連疼痛マネジメントに関する情報収集のニーズを明らかにすることを目標とした。これに従い、東京都23区に在住する3~6歳児をもつ親515名を対象としたインターネット調査会社を利用した質問紙調査を実施した。回答者は女性が73. 2%、平均年齢37.6±5.7歳であり、子どもの年齢は3、4歳がともに31.8%と多く、52.4%が第1子であった。子どものワクチン接種関連疼痛の緩和に関して、7割が必要と回答したが、疼痛マネジメントの実施方法や効果に対する心配があった。また、子どものワクチン接種関連疼痛や恐怖は仕方のないことという認識や子どもの成長の上で経験させたいなど子どもの苦痛を過小評価する傾向もあった。子どものワクチン接種関連疼痛マネジメントに関する親への教育内容として、子どものワクチン接種関連疼痛が子どもに及ぼす影響やワクチン接種関連疼痛マネジメントの実践方法の具体的な情報が必要であることが示唆された。また、子どものワクチン接種関連疼痛マネジメントに関して、親は医療者のワクチン接種関連疼痛マネジメントの実践や医療者からの疼痛マネジメントに関する情報提供を求めていることも明らかとなった。 2020年度は、予防接種にかかわる看護職の子どものワクチン接種関連疼痛マネジメントへの認識及びワクチン接種関連疼痛マネジメント実践状況を把握するための調査を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2019年度に計画していた親への調査を終了でき、2020年度に予定する看護職への調査準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
親の調査の公表の準備とともに、看護職への調査準備をすすめる。
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Causes of Carryover |
2020年度の調査準備費用として計画していた予定額について、研究倫理審査委員会の審査結果を待っていたため、2019年度は未使用となった。すでに研究倫理審査委員会の承認は得ているため、未使用分の助成金は2020年度の調査費用として使用する。
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Research Products
(1 results)