2019 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から産後6か月までのアクティグラフを用いた父親の睡眠と産後うつの縦断的研究
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19K11082
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岩田 裕子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00292566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 恵美 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10230062)
木村 佳代子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (30635371)
遠山 房絵 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70845073)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | うつ / アクティグラフ / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は、父親自身にとっての主観的な産後うつの経験を明らかにすることを目的とし、「研究1. 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー」を実施予定であった。 Joanna Briggs Institute(JBI)の方法を用いて実施するため、JBIが提供するトレーニングプログラムをまだ受講していない研究分担者1名と研究協力者1名の合計2名がトレーニングプログラムを2019年7月に受講し、認定証を得た。これにより、研究チームのうち4名がJBIが提供するオンラインシステムSUMARIを使用してのシステマティックレビュー実施の準備が整った。 しかし、当初予定していたシステマティックレビューのプロトコルの登録、1次スクリーニング、2次スクリーニングの実施には至らなかった。 また、「研究2. 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」については、2019年度末までには研究計画書の倫理審査申請までを予定していたが、研究計画書の作成に至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者である岩田は、「研究1. 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー」以外に2つのシステマティックレビューの実施に関わっており、2019年度は1つの質的システマティックレビューの2次スクリーニングと、1つの量的システマティックレビューの分析および論文作成に時間を要した。 また、「研究2. 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」ではアクティグラフ(活動量の測定に用いる腕時計型の精密機器)を用いるが、分析ソフトウェア(ActMe、AW2、Action4)も含めて9年前に購入したため、これらの使用可能性について業者と話し合いを進めていた。新規購入の必要性などの検討を現在も進めているところである。 以上の理由から、研究1・2共に、当初の予定より遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、「研究1. 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー」についてはプロトコルの作成・登録を進め、受理され次第分析を開始する。 「研究2. 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」については、研究計画書作成・倫理審査申請、質問紙等の印刷と進める。研究協力施設の募集・依頼については、新型コロナウィルス感染症拡大の状況をみながら進めていく。
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Causes of Carryover |
研究1に関しては、システマティックレビュー実施に伴う人件費や学会参加に伴う費用が2019年度は支出不要となったため、これらを2020年度に使用予定である。さらに、成果発表(学会発表と論文投稿)に伴う英文校正費が必要である。 研究2に関しては、研究計画書作成、倫理審査申請、質問紙等の印刷、研究協力施設の募集を進める。これらに必要な印刷費、封筒などの物品費、郵送費、人件費が必要である。また、アクティグラフと分析ソフトウェアの使用について業者と検討を進め、必要な維持作業と購入を進める。 新型コロナウィルス感染症拡大の影響により、テレビ会議システムを用いての研究協力施設との打ち合わせや研究メンバー間の話し合いが必要になる可能性が高い。テレビ会議システム使用に伴う費用も必要である。
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