2020 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期から産後6か月までのアクティグラフを用いた父親の睡眠と産後うつの縦断的研究
Project/Area Number |
19K11082
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岩田 裕子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (00292566)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 恵美 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10230062)
木村 佳代子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (30635371)
遠山 房絵 千葉大学, 大学院看護学研究科, 助教 (70845073)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 父親 / うつ / アクティグラフ / システマティックレビュー |
Outline of Annual Research Achievements |
令和2年度は、「研究1 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー(SR)」のプロトコル作成・登録を進める予定であった。しかし令和元年に同様のSRがフィンランドの研究者により公開されたため、SRの方向性を変更する必要性が生じた。公開されたSRはイギリスとスウェーデンで実施された2つの研究に基づいたものであるため、日本を含むアジア人を対象としたSRの実施の可能性を検討中である。 「研究2 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」については、父親の睡眠と産後うつに関する文献検討を進めた。具体的には、睡眠を客観的に測定するアクティグラフを用いた父親の研究、睡眠を主観的に測定する信頼性・妥当性のある尺度についての研究、父親の産後うつについての研究などについて文献検討を行った。その結果、研究2で使用する父親の睡眠を測定する尺度を決定するに至り、原案を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究1 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー(SR)」については、令和元年に同様のSRがフィンランドの研究者により公開されたため、SRの方向性を変更する必要性が生じた。公開されたSRはイギリスとスウェーデンで実施された2つの研究に基づいたものであるため、日本を含むアジア人を対象としたSRの実施の可能性を検討中であり、このことに時間を要した。 「研究2 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」については、父親の睡眠と産後うつに関する文献検討を進め、父親の睡眠を測定する尺度を決定することに時間を要した。したがって、令和2年度に予定していた研究計画書作成・倫理審査申請・質問紙等の印刷には至らなかった。 以上の理由から、研究1.2共に、当初の予定より遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は、「研究1 父親の産後うつの経験に関する質的研究のシステマティックレビュー(SR)」については、日本を含むアジア人を対象としたSRの実施の可能性を検討するため、中国語や韓国語(ハングル)等の言語が使用できる研究者の協力が得られないかどうかを検討する。その後、SRプロトコルの作成・登録を進め、受理され次第レビューを開始する。 「研究2 妊娠期から産後6か月間における父親の睡眠の質と産後うつとの関連」については、研究計画書作成・倫理審査申請、質問紙等の印刷をすすめる。研究協力施設の募集・依頼をし、データ収集を行う。
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Causes of Carryover |
研究1に関しては、システマティックレビュー実施に伴う人件費や学会参加に伴う費用が令和2年度は支出不要となったため、これらを令和3年度に使用予定である。中国語や韓国語(ハングル)が使用可能な研究協力者が得られた場合、英語に翻訳する必要があるため、翻訳料が必要となる。さらに、成果発表(学会発表と論文投稿)に伴う英文校正費が必要である。 研究2に関しては、研究計画書作成、倫理審査申請、質問紙等の印刷、研究協力施設の募集、データ収集を進める。これらに必要な印刷費、封筒などの物品費、郵送費、人件費が必要である。アクティグラフと分析ソフトウェアの使用について業者と検討を進め、必要な維持作業と購入を同時に進める。
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