2020 Fiscal Year Research-status Report
助産基礎教育における分娩期の異常の臨床判断力を育成する教育方法の開発と効果検証
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19K11083
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
松井 弘美 富山県立大学, 看護学部, 教授 (70515725)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹野 京子 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (60363868)
齊藤 佳余子 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (60401808)
工藤 里香 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (80364032)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 助産基礎教育 / 分娩期 / 臨床判断力 / 教育方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、分娩期の異常に対し臨床判断力を有するとされる助産実践能力習熟レベルⅢの助産師の分娩期の異常における臨床判断力のプロセスを明らかにすることを計画した。 対象者5名より事例を集め分析を行った。その結果、レベルⅢの助産師の臨床判断は【産婦の情報把握】【産婦の背景・具体的状況の観察を基にした帰納的推論】【継続的観察による情報収集】【観察を基にした帰納的推論】【過去の経験を基にした判断基準】【カルテ情報や医師の診断の影響】が抽出された。 この結果より、レベルⅢの助産師は「専門知識に基づく状況スクリプトの活用」と「自らの経験に基づくヒューリスティックの活用」により臨床判断を行っているが、時として「認知バイアスによる判断の遅延」があることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染流行の影響により、研究協力施設である病院への出入りが禁止された。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染状況を踏まえ、研究協力施設である病院と今後の調整を行っていく。
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Causes of Carryover |
対象者が少ないことより、謝礼金の拠出が少なくなった。また、新型コロナウィルス感染流行の為、学会がWEB学会となり、ポスター、旅費に係る代金が派生しなかった。 当初予定していたデータ整理のためのパソコン、プリンターは購入予定である。
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Research Products
(1 results)