2020 Fiscal Year Research-status Report
子どものセルフケア、親のケア能力獲得を支援する看護師の教育指導力の定着・評価
Project/Area Number |
19K11086
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
添田 啓子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70258903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷 美智子 武蔵野大学, 看護学部, 講師 (10803124)
辻本 健 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (10825285)
櫻井 育穂 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (30708516)
望月 浩江 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (50612595)
田村 佳士枝 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (60236750)
古谷 佳由理 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (90222877)
瀧田 浩平 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助教 (90749392)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | セルフケア能力 / 親のケア能力 / セルフケア理論 / 組織的教育介入 / 事例検討 / カンファレンス / リフレクション / 記録監査 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、①小児医療施設にセルフケア理論を取り入れる組織的教育介入を行い、看護師の認識・実践の変化を進め、子どものセルフケア能力/親のケア能力の獲得を支援する理論の考え方を定着させる。②教育介入の結果として看護師の認識・実践の変化、 看護過程の変化、子どものセルフケア能力/親のケア能力が高められたかを評価し、介入の効果を明らかにすることである。定着のため事例検討カンファレンス(以下CFとする)の活性化を目指している。教育介入は、①合同プロジェクトを4回実施、初回にセルフケア理論と理論を使った看護展開、シート①事例の目標達成検討シート②看護によるセルフケア・ケア能力の変化評価シートを用いたCFの進め方を説明した。メンバーはシートを使って部署で事例検討CFを実施、結果を持ち寄り検討、リフレクションを行った。②合同プロジェクトで事例検討会を2回遠隔で実施、部署の事例検討24件をさらに検討した。③全体ワークショップは実施できず、合同プロジェクトで各部署の活動報告とリフレクションを行い成果を報告・共有した。④看護記録プロセス監査研修を実施し実施後の振り返りアンケートを実施した。 介入効果のデータ収集のうち、2019年度末に実施した部署ごと事例検討会CF後リフレクションアンケート結果の一部を示す。回答者は238名(回収率51%)。CFに3回以上参加した者は52%。理論を取り入れた看護実践の理解が進んだ者は60%、その理由は「情報収集・アセスメントの視点が分かった」「子どもと家族に必要な看護が明確になった」が多かった。理論を取り入れた自身の看護実践が高まった34%、その理由は「子どものセルフケア、親のケア能力を高める看護を意図的に実践できるようになった」「理論を取り入れた視点でアセスメントできるようになった」が多かった。今後は、CFの活性化が難しい部署や場合についての検討を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度はコロナ禍で小児療養施設においても様々な対応が必要であり、集合形式のワークショップ、部署毎カンファレンス後のリフレクションアンケートは行えず、部署の報告のみとなった。教育介入とデーター収集が一部行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度もコロナ禍における医療施設の状況を確認しながら、可能な範囲での計画実施とデータ収集を行う。医療施設の状況により、今後の研究計画と研究期間の延長について検討する。
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Causes of Carryover |
直接経費内訳変更:本年度未実施となったアンケート調査に関わる費用、および報告書の作成費用を次年度使用とした
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