2019 Fiscal Year Research-status Report
福岡市におけるすべての医療的ケア児と地域の専門職による災害への備え体制の構築
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19K11106
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
松本 祐佳里 福岡大学, 医学部, 講師 (80465765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 寿雄 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (10708986)
宮城 由美子 福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
長谷川 珠代 福岡大学, 医学部, 准教授 (30363584)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 医療的ケア児 / 災害対策 |
Outline of Annual Research Achievements |
医療的ケア児の在宅療養に携わっている医療従事者を対象に、「医療的ケア児と家族のための災害対策」というテーマで多職種研修会を行った。主な内容として、実際に起きた災害での困りごと、福祉避難所、福岡市の災害発生時の現状(予測)、当事者参画型災害備えシステムなどについて解説した。研修会の参加者は、103名であり医師や看護師、理学・作業療法士、保育士など多くの方に参加していただいた。 研修会に参加者に、本研究への協力依頼を行い、グループインタビューを行った。研究協力者は、訪問看護や児童発達支援に携わる看護師、理学療法士、保育士、行政(災害担当者)など12名であった。インタビューでは、福岡市における医療的ケア児の災害対策の現状や課題について意見交換が行われた。現在、得られたデータを分析し、福岡市における災害対策に向けた課題を抽出し、医療的ケア児の災害の備えに対する調査項目案を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年に入り、グループインタビューで得られた内容をもとに研究会議を行う予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、予定していた会議を延期している。今後、リモート会議を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は継続して、福岡市における医療的ケア児の災害対策の課題を抽出している。医療的ケア児の家族へ調査の協力を依頼し、調査を進めていく予定である。医療的ケア児の家族への調査協力や今後の研究成果について発信していく方法も合わせて検討していく。
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Causes of Carryover |
研究会議や学会の参加を予定していたが、日程調整できず参加することができなかった。 2020年度は、対象者への調査を行うため統計解析を行う。統計解析に使用する機器、調査用紙や発送経費などに使用する予定である。
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