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2021 Fiscal Year Research-status Report

福岡市におけるすべての医療的ケア児と地域の専門職による災害への備え体制の構築

Research Project

Project/Area Number 19K11106
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

松本 祐佳里  福岡大学, 医学部, 講師 (80465765)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中井 寿雄  金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (10708986)
宮城 由美子  福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
長谷川 珠代  福岡大学, 医学部, 准教授 (30363584)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywords医療的ケア児 / 災害の備え
Outline of Annual Research Achievements

本研究は、医療的ケア児と関係者で構成する有機的なネットワークを構築することで、医療的ケ時と家族が参画した災害への備え対策を整備することである。そのため、A大学病院に通院する医療的ケア児(者)と家族を対象に、災害への備えと避難行動および課題を明らかにすることを目的に調査研究を行った。データ収集期間は、2021年6月~2022年1月である。調査方法は、A大学病院に通院する医療的ケア児(者)とその家族に対し、災害が起こった時にどのような避難行動を行うか、その準備ができているかについて、直接聞き取りながら情報収集を行った。聞き取り調査は、研究者および外来看護師の2名で行い、外来看護師には事前に聞き取り方法のトレーニングを行って実施した。調査は、医療的ケア児(者)が外来受診の待ち時間に、研究の目的、方法、倫理的配慮について口頭と紙面で説明を行い、同意を得られたものを対象とした。聞き取りの内容は、「医療的ケア児(者)や家族の基本属性」「被災時の備えについて」「災害時の支援要請について」「災害発生時の避難行動について」「災害時要支援者への対応について」「災害に関連することで気になっていること・困っていること」などである。
本研究の協力が得られたのは57名だった。現在、調査内容の分析を行っている。
研究の一部は日本災害看護学会第24回年次大会にて報告予定である。また、A大学病院小児等在宅医療推進事業多職種研修会にて調査内容の一部を報告した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

当初の計画では、第1研究として医療的ケア児と家族への災害の備えについて、調査票を作成するために、関係者とのブレインストーミングを行い、調査項目の洗い出しを行う予定であったが、新型コロナウィルス感染拡大のため集合での話し合いが開催できなかった。急遽、文献や個別の聞き取りにより調査票を作成した。第2研究として、医療的ケア児と家族への災害への備えについて聞き取り調査を開始した。この時点で、当初の計画よりも1年近く遅れていた。また、コロナ禍の影響で、医療的ケア児が外来受診に来る機会が減っており、データ数を集めるのに時間を要した。新型コロナウィルス感染状況は変化がなく、医療的ケア児の外来受診の頻度も減っているため、予定のデータ数に達していなかったが、調査期間を8カ月間で区切り、分析を進めることにした。

Strategy for Future Research Activity

現在、収集したデータをもとに仮説を検証している。しかし、データ数が少ないため、思うような結果を得ることができておらず難航している。分析を丁寧に行い医療的ケア児の災害対策につなげることができるように検討していく。
今後は、分析結果をもとに、A大学病院における医療的ケア児の災害対策について、関係者からなる会議で検討を行っていく。また、在宅医療に携わる人々からも、医療的ケア児の災害への備えについて十分な対策が取れていないとの声を聞いているため、在宅医療に携わる方々とどのように連携をとっていくか検討していく予定である。

Causes of Carryover

コロナ禍で共同研究者との会議がリモートになったことや関連学会への参加ができなくなった。また、最終年度には研究成果をもとにシンポジウムや交流集会などのイベントを行い、情報共有・ディスカッションの場を設ける予定であったが、実践できていないため、使用計画通りにできなかった。
今後の計画として、研究成果をまとめ多くの方に知っていただくような報告方法を検討していく。

URL: 

Published: 2022-12-28  

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