2020 Fiscal Year Research-status Report
保健師の地域アセスメント実践力向上のためのケースメソッド手法を用いたツール開発
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19K11110
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (20710065)
横川 吉晴 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (50362140)
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 特任講師 (60299881) [Withdrawn]
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域保健 / 地域アセスメント / 量的データ分析 / 統計ソフトの活用 / エビデンス基づく活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
研修内容の企画を行った。研修目的を「集団の持つ特徴に沿った保健活動を展開するために、問題解決のための展開方法を獲得する」とし2日間のプログラムを設定した。1日目は統計処理ができるように、アンケート作成の手順、データの入力、統計ソフトの活用、統計分析の方法の理解とした。2日目は統計データの読み取り、課題の抽出、保健計画の作成とした。実施に当たって、保健分野が活用する特定健診結果を活用し、実践場面と連動するようにした。 研修1日目をトライアルとして実施した。14名の保健師が参加し、実施前後のアンケートを行った。目標に沿った調査項目について、できる5~できない1と得点化しt検定を行った。回答を得た10名を分析した。結果「アンケート項目の作成」1.7が3.3、「統計処理のためのエクセル表作成」2.2が3.8、「エクセル表から統計ソフトへの移行」1.5が3.5、「統計データの加工」1.6が3.8、「統計処理に活用する尺度」1.5が3.9、「結果の読み取り」2.0が3.4、「データの分析順序」1.4が2.7と8項目すべてで、「できない」「あまりできない」から「どちらでもない」「まあできる」に有意にポイントが上がった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
トライアルを実施したことで、実践場面での課題が明らかになり、2021年度に向けて実施すべきことが明らかになった。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は2日間の研修を行い、その結果を分析する。また、コロナ禍でも有用な研修を確立するため、対面とオンラインの研修をハイブリットで実施予定である。このために、統計ソフトを職場のPCにダウンロードしてもらう必要がある。研究で使用している有料の統計ソフトは高額なため、市町村での購入は困難となる。そこで無料統計ソフトで現場のスタッフが活用可能な統計ソフトを選び、それらの活用を促進できるようにする。
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Causes of Carryover |
市町村保健師および学生へ活用できるように、Web教育プログラムソフトグレクサの導入を検討していたがプログラムに不具合があり、無料のGoogleドライブ上でも十分に運用できることがわかったため、購入を見合わせた。一方 対面研修で市町村保健センターで活用しているPCを持参してもらう予定であったが、情報管理のため持ち出し禁となっており、活用できないいことが明らかになった。対面研修では1人1台のPCが理想であり、現在大学で保有しているPCでは不足していることがわかった。そこで、グレクサ購入に予定していた金額を、PC購入に充てる予定である。
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