2022 Fiscal Year Annual Research Report
保健師の地域アセスメント実践力向上のためのケースメソッド手法を用いたツール開発
Project/Area Number |
19K11110
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
奥野 ひろみ 信州大学, 学術研究院保健学系, 教授 (60305498)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 史織 信州大学, 学術研究院保健学系, 講師 (20710065)
横川 吉晴 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (50362140)
山崎 明美 信州大学, 学術研究院保健学系, 特任講師 (60299881) [Withdrawn]
高橋 宏子 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (80195859)
五十嵐 久人 信州大学, 学術研究院保健学系, 准教授 (90381079)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 保健師 / 地域アセスメント力 / 実践力 / 研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
保健師が複雑多様化した地域集団の健康課題に対して効果的な活動を実施し、住民の健康増進に寄与するために、現場保健師に応用可能なケースメソッド手法を用いた「実践力を高める地域アセスメントツール」の開発を行い、研修会を通してその効果を明らかにすることを目的とした。 最終年度は8月及び2月いづれも2日間の研修を行った。研修1日目は実際の健康診断のデータを用いてフリーソフトを用いてのデータの処理・検定(χ2検定 t検定)・分析を行った。2日目はデータの分析を、プリシード・プロシードモデルに当てはめながら実施し、アセスメント結果から1次予防の保健計画を考えた。 研修の前後で目標に沿ったアンケート調査を実施し、属性、研修の在り方については単純集計を、研修の到達度は研修の前後で対応のあるt検定を実施した。項目は5件法 できる5~できない1とした。SPSSを用いた。研修の感想は自由記載とした。 研修会参加者は計28名であった。うち1回のみの参加者7名、保健師以外の参加者(栄養士・運動指導士)3名、研究への同意のなかったもの4名を除いた14名が研究の対象者となった。保健師の属性は、男2名、女12名、年代は20代3名(21.4%)、30代3名(21.4%)、40代7名(50%)、50代1名(7.1%)であった。研修の到達度は1項目を除いて、研修前に比して後が有意に得点を伸ばした。 今回の研修は、保健師の業務に有用と考える。しかし、現実的に多くの事業を行っている中で時間を獲得できない状況の改善が望まれる。
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