2019 Fiscal Year Research-status Report
イノベーション普及理論を活用した地域における人工呼吸器装着者の安全確保体制の推進
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19K11117
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
飯田 苗恵 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (80272269)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 美雪 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (90554402)
佐々木 馨子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (20334104)
塩ノ谷 朱美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (70554400)
清水 裕子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (70310240)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 在宅人工呼吸器 / 人工呼吸療法 / 医療事故 / 医療安全 / インシデント / ヒヤリハット / 地域包括ケアシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、在宅人工呼吸器装着者の事故発生状況、在宅医療の安全確保体制の現状を明らかにし、分析から得られた示唆とともに先駆的な取り組みを、保健・医療・福祉関係者に採用されやすい 1)個別支援、2)チーム支援、3)地域の体制整備のパッケージとして普及することにより、地域包括ケアシステムにおける安全確保の体制整備を推進することである。 2019年度は、在宅人工呼吸器装着者の事故の発生状況及び在宅医療の安全体制の現状を明らかにし、地域包括ケアシステムにおける安全対策の体制整備を検討することとした。研究対象者は全国の訪問看護ステーションの管理者3,000人のうち、人工呼吸器装着者の利用実績があり、調査協力の依頼に対して同意した者とした。訪問看護ステーション3,000ヵ所の発送先は、全国訪問看護事業協会正会員リスト(2019.12.9アクセス)を用いて,全国を6ブロック(北海道・東北,関東,中部,近畿,中国・四国,九州)の割合に基づき層化無作為抽出法により決定した。本調査に先立ち、研究協力依頼を郵送法により実施した。郵送法による依頼では、研究協力依頼文、同意書、返信用封筒を同封した。依頼期間は2020年1月~2月、宛名不明や閉鎖等12ヵ所であった。返信は186人、うち研究協力に同意のあった者は181人であった。研究対象者(同意を得られた管理者)への本調査については、新型コロナウィルス感染症の社会的な状況を見極めて実施する。 地域における安全確保の体制整備の推進については、県内保健所の「難病患者療養支援実務者研修会」の講師依頼を受け、2020年2月「在宅人工呼吸器装着者の安全確保について-危機予知訓練(KYT)を用いて多職種で考える事故防止のためのチーム支援-」と題して、訪問看護師、介護支援専門員等約70名に対して、研究分担者の鈴木美雪氏とともに講演及びグループワークを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
全国の訪問看護ステーションへの郵送法による質問紙調査に先立ち、在宅人工呼吸器装着者の利用実績及び事故についての調査協力に対して管理者から返信を得たが、新型コロナウィルス感染症への対応に配慮し、本調査の実施を見合わせているため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルス感染症の社会的な状況を見極め、在宅人工呼吸器装着者の事故についての調査協力について同意を得られた管理者に本調査を実施する。
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Causes of Carryover |
全国の訪問看護ステーションへの郵送法による質問紙調査を実施し、在宅人工呼吸器装着者の事故についての調査に協力する管理者から返信を得たが、新型コロナウィルス感染症への対応に配慮し、本調査の実施を見合わせたため、郵送法による調査について次年度の使用額が生じた。
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