2021 Fiscal Year Research-status Report
選ぶこと,立つ・歩くことの支援が認知症高齢者とスタッフに及ぼす効果
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19K11121
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
渡辺 陽子 (半田陽子) 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (20364119)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青井 聡美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (10321217)
飯田 忠行 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (50290549)
久米 真代 金城大学, 看護学部, 准教授 (70438266)
高宮 尚美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (70723469)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症看護 / アクションリサーチ / 軽運動 / 自己決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,アクションリサーチという手法を用い,認知症ケアの実践者と認知症ケアを専門とする研究者とが協働し,実践現場に認知症高齢者の「選ぶこと」「立つ・歩くこと」の支援が根ずくことを目指す。支援の実施によって認知症高齢者は変化するのか,さらには継続的な取り組みが実践者の意識に変化を及ぼすのか,を検討していく。2021年度は,次の内容を計画した。 ①協力施設でのフィールドワークの実施 2020年度に,地域の総合病院の地域包括ケア病棟での研究の実施および,勤務する認知症看護認定看護師との共同研究の実施についての了承を得ている。2021年度は,共同研究者(実践者)と定期的に研究会議を開き,認知症高齢者に対する「選ぶこと」「立つ・歩くこと」の支援を行う上での課題の抽出や,取り組み方法の検討を行う予定であった。また協力施設に研究者が定期的に出向き,現在スタッフが感じている認知症ケアの課題や,認知症ケアに対する思いなどを知りたいと考えていたが,新型コロナウイルス感染症の拡大の影響によって,共同研究者(実践者)との対面での面談や,医療機関へに定期的に出向くことは難しいと判断し,実施できなかった。 ②取り組みの方法・評価方法の検討 フィールドワークを行なうことで,協力施設の組織文化や実施病棟の雰囲気を知り,その場に適した取り組み方法を検討する予定であったが,実施できなかった。評価方法については,研究チームで認知症高齢者の運動機能を評価する方法についての意見交換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で,継続的な医療機関への立ち入りが困難な中では,フィールドワークを実施することができず,具体的な取り組みの方法も検討できなかった。協力施設の共同実施者とZOOM等を用いてのオンライン研究会議も計画したが,オンライン環境が整わず,実現には至れなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
感染対策を十分に行いながら,協力施設に勤務する認知症看護認定看護師との研究会議を定期的に開催し,制限がある中での研究の実施可能性について検討していく。今後も,感染拡大状況によっては,医療機関への外部者の立ち入りが困難になることも予測されるため,オンライン環境を整え,継続的な実施に向けた準備をしていく。学内の研究チームとの研究会議を行ない,評価方法の検討を継続していく。学外(他県)の共同研究者とはオンラインでの会議を実施する。可能となれば協力施設に出向き,スタッフと共に認知症高齢者との関わりを行ないながら,取り組みについて検討する予定である。
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Causes of Carryover |
情報収集のために参加予定であった学会がオンラインに変更になったことと,対面での研究会議を実施しなかったため,旅費を使用しなかった。協力施設に出向く際に,学生アルバイトを雇う予定であったが実施しなかったため,賃金を支出しなかった。
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