2020 Fiscal Year Research-status Report
産業看護職の基礎教育のためのe-learningによる現任教育プログラムの開発
Project/Area Number |
19K11158
|
Research Institution | University of Shizuoka |
Principal Investigator |
畑中 純子 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (80612671)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三木 明子 関西医科大学, 看護学部, 教授 (30315569)
落合 のり子 島根県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (60280129)
水谷 聖子 日本福祉大学, 看護学部, 教授 (80259366)
立川 美香 宇部フロンティア大学, 人間健康学部, 講師 (00756017)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 産業看護職 / 産業看護基礎教育 / e-learning |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度の研究結果により産業看護職のための基礎教育のe-learningに用いる教材となる54項目を抽出した。それらの項目は「職場に産業保健活動を組織する」「職場の健康リスクを総合評価する」「職場産業保健計画を立案および評価する」「産業看護活動を展開・評価する」「産業看護職として求められる基本的な資質・能力」の5つの大項目に区分された。 54項目の教材作成に当たっては、参加者が最後まで受講できるように学習時間・教材の見やすさ・分かりやすさを考慮すること、産業看護の基礎教育に必要な内容を絞り込みについて検討した。その結果、1項目当たりスライド5枚程度、スライドのフォントは18ポイント以上として図表を多用すること、スライドに説明が必要な場合はノートとして記述することとした。最後にすべてのスライドのデザインを統一する作業を業者に依頼した。教材作成は研究者5名の他、研究協力者2名、看護系大学にて産業看護学を教授している教員5名に依頼をし、一人当たり2~9項目を担当した。 E-learning教材の評価として、大項目ごとの終了時に確認テストを設け、参加者の理解度(アウトカム)から教材の分かりやすさを、e-learningすべての終了時にアンケートを設定して、教材に関するストラクチャー評価およびプロセス評価を行う。また、アウトプットについては参加者がe-learningを修了した割合によって評価する。なお、e-learningはPC、タブレット、スマートフォンからアクセス可能として、参加しやすいようにした。 産業看護職のための基礎教育のe-learningは2021年4月下旬から運用を開始する予定である。参そのために参加者を募集するリーフレットを作成した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症防止対策のための授業および学生対応等のために多忙となったこと、また研究者が参集することが困難となったことから、研究への取り組み時期が遅くなった。オンラインによる会議を設定して、教材およびe-learning運用準備を開始したが、本来は3月初旬にe-learningの準備が整い、3月からの参加者募集、4月1日からの運用開始予定は、教材の作成の遅れから4月下旬からの運用となった。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度は産業看護職のための基礎教育のe-learningによる研修を9月30日に終了し、大項目ごとの確認テスト点数、アンケート調査による教材への評価、受講時間およびアクセスへの容易の程度、参加者の修了割合から教材およびe-learningによる研修を評価する。さらに受講3ヶ月後(12月)に、協力を同意した参加者に対してアウトカム評価を行う。参加者に参集してもらいフォーカスグループインタビューを実施する予定であるが、COVID-19の感染状況によっては郵送による質問紙とする。 以上の評価から、e-learningによる教材の改良を行い、その結果を報告書にまとめて、公開する予定である。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウィルス感染症拡大のために研究者が参集できなかったこと、e-learningの教材作成に関して研究者5名の項目担当が多かったことから、教材作成協力者への謝礼が予定より少額になったこと、e-learningの業者の教材作成費用が予定よりも抑えられたことから、今年度予算額よりも支出額が少なかった。 産業看護職のための基礎教育のe-learningの運用費、e-learning受講3ヶ月後のフォーカスグループインタビューのための参加者10名および研究者の交通費、参加者への謝礼、撮影および録音機材の購入費、研究関連書籍および文房具費用、報告書作成費として使用する予定である。
|