2022 Fiscal Year Research-status Report
団地コミュニティーのレジリエンス向上を目指すプログラムモデルの開発
Project/Area Number |
19K11181
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
松本 賢哉 京都橘大学, 看護学部, 教授 (60454534)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 宣子 (河原宣子) 京都橘大学, 看護学部, 教授 (00259384)
川村 晃右 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (20708961)
石井 美由紀 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (40437447) [Withdrawn]
黒瀧 安紀子 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70593630)
野島 敬祐 京都橘大学, 看護学部, 准教授 (70616127)
十倉 絵美 京都橘大学, 看護学部, 助教F (80807462)
工藤 里香 富山県立大学, 看護学部, 准教授 (80364032)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 高齢家族 / コニュニティー / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:日本の高齢化は社会問題になっている。60年前から建築ラッシュになった低所得者向けの団地も同じ問題になっている。強靭なコミュニティーを作るために必要な要素を明らかにし、地域医療関係者がアプローチするポイントを探った。 方法:団地自治会の役員に協力してもらい各棟全戸にアンケートを配布した。アンケート用紙は無記名とし、基本情報として年齢、性別、家族同居の有無、レジリエンスとして二次元レジリエンス要因尺度、ソーシャルキャピタル尺度、ストレス対処能力で構成されている。研究協力に同意する住民は、アンケートに回答し、封筒に入れた状態で回収した。 結果:団地住民136名から回収できた。獲得的レジリエンスを従属変数としてソーシャルキャピタル・ストレス対処能力・年齢・性別・家族同居の有無などを独立変数として共分散構造分析した。 獲得的レジリエンスを高める要因は、基本属性としては、仕事を持っていることが強く影響し、ソーシャルキャピタルのすべての因子、ストレス対処能力は情報収集と計画性と肯定的解釈が影響しているモデルが構築された(CFI:0.989 RMSEA:0.033 AIC:138.806)。 考察:低所得の高齢者のコミュニティーのレジリエンスを高めるには、ソーシャルキャピタルを高める地域のイベントの計画や、防災訓練など積み重ねコーピング能力を高める介入の必要と考える。地域医療従事者は高齢者の身体能力に合わせた避難の練習や参加できるイベント企画などが必要と考える必要があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染拡大により、研究フィールドである自治体が受け入れを拒まれて計画通り進めることができていない。今後も自治体や研究協力者の受け入れの協力を得ながら進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、3年間自治会活動が停滞した状態から、徐々に活動を開始する予定である。先ず個人で参加しやすい健康相談や健康教育から開始し、参加者の状況に合して健康談話、防災教育の実施する予定である。しかし一度活動が止まってしまった自治会活動を再起動することに関して、不確定要素が多いためその場その場の状況に合わせて研究を遂行していく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大により、自治会との活動ができなかったので、健康教育活動を実施するため。
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