2020 Fiscal Year Research-status Report
医療費シミュレーションおよび利用者の主観的評価からみた訪問看護利用の効果
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19K11184
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Research Institution | Mukogawa Women's University |
Principal Investigator |
新田 紀枝 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (20281579)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 訪問看護 / 医療費 / 主観的評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
所属機関の研究倫理委員会の承認を得て、研究協力訪問看護事業所から再入院までの期間が延長した、あるいは再入院回数が減少した訪問看護利用者数の情報提供、およびら再入院までの期間が延長した、あるいは再入院回数が減少した訪問看護利用者を、訪問看護事業所の資料から抽出してもらい、研究協力対象候補者の選定を行った。研究協力対象候補者に対してインタビュー調査協力の依頼、インタビュー実施日時等の調整を進め、一部、インタビュー調査を行った。さらに、最新の研究課題に関する研究の動向や知見の調査を行った。 COVID-19感染防止対策、緊急事態宣言による活動制限の影響を受け、研究協力者へのインタビュー数を実施することがほとんどできなかったが、訪問看護事業者では訪問看護サービスを提供することにより利用者の再入院間隔が延長したり、再入院回数が減少した利用者を多く把握しており、その利用者、家族のデータを分析することによって訪問看護による再入院を減らす効果を検討できる資料になると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年4月に1回目の緊急事態宣言が発令され、解除後も、感染拡大防止のため、外部者である研究者の研究協力施設である訪問看護事業所および利用者宅への出入りが認められなかった。そのため、研究課題に関するデータ収集を中断せざるを得ず、インタビュー調査を進めることができなかった。また、医療機関での医事データベース利用を行う研究については、大阪、兵庫県のコロナ禍での医療状況から研究依頼、調整を行うことができず、研究課題の研究協力施設、対象者への依頼、データ収集等はすべて中断した。 2回目の緊急事態宣言の解除後にインタビュー調査の調整を再開したが、本年に完了する予定であった訪問看護利用者、家族のインタビュー調査、訪問看護事業所での訪問記録等の調査のほとんどが来年度に実施することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究実施地域が大阪府、兵庫県であり、研究が中断している理由がCOVID-19拡大であるため、研究を推進する方策を提示することは難しい。しかし、感染状況を見極めながら、データ収集が可能な時期になればすぐにデータ収集できるよう研究協力訪問看護事業所との調整を行っている。さらに、研究協力してくれる訪問看護事業所数を増やして、対象者数が確保できるように取り組んでいる。
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Causes of Carryover |
COVID-19感染拡大の影響を受け、当該年度に計画していた訪問看護利用者、その家族のインタビュー調査および訪問看護事業所での情報収集をほとんどすることができず、研究を計画通りに進められず、助成金の多くが次年度へ繰り越された。 使用計画について、前年度未使用金は当該年度の研究計画である訪問看護利用者および家族のインタビュー調査、訪問看護事業所での情報収集を実施するための交通費、謝金等に使用し、今年度交付金は今年度の研究計画である医事データベースの分析および研究最終年度のまとめを進めるために使用する予定である。
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