2022 Fiscal Year Research-status Report
フォトボイスを用いた高齢者をエンパワメントする介護予防プログラムの開発
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19K11188
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Research Institution | Asahikawa Medical College |
Principal Investigator |
服部 ユカリ 旭川医科大学, 医学部, 教授 (00272899)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
芳賀 博 佐久大学, 看護学部, 客員教授 (00132902)
牧野 志津 旭川医科大学, 医学部, 助教 (30814503)
野中 雅人 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (30835286)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 介護予防 / フォトボイス / エンパワメント |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度もコロナ禍にあり、当初計画した回数を減らし時間を短縮したフォトボイスプログラムによる5回シリーズの介護予防教室を実施した。参加者の募集も大規模には実施できなかったので、これまでの参加者ネットワークを活用して行った。介護予防教室の内容は、自身で撮影した写真を基に自己紹介することから始め、「続けたいこと・大事にしていること」などの毎回のテーマに合う写真を撮影し、それについて対話した。感染予防のため、グループワークの時間を短縮し、全体での発表を取り入れた。 参加者は男性8名女性11名の計19名、平均年齢は78.32歳であった。参加者の満足度は、「とても良かった」が17名(89,5%)、「まあ良かった」が1名(5,3%)であり満足は高かった。フォトボイスの手法については「おもしろかった」12名(63,2%)、「楽しかった」6名(31,6%)、「むずかしかった」1名(5,3%)<複数回答>であり、フォトボイスの手法は受け入れられていた。グループでの話し合いについては「とてもよかった」11名(57,9%)、「まあよかった」5名(26,3%)としており、全体での話し合いについては、「とてもよかった」13人が(68,4%)、「まあよかった」4名(21,1%)であり、ともに全員の評価が高かった。 参加による気持ちの変化について17人(89,5%)が「あった」としており、「気持ちが前向きになった」「他の参加者の意欲を知って自分も何かしなければという気になった」「ものの見方が変わった」などのエンパワメントされたことを示す内容であった。期間や時間が短縮されたプログラムであったが、フォトボイスの活用は適切であったと考えられ、今回の介護予防プログラムは有用である可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19の感染拡大に伴い、参加者として高齢者を募集することが困難であったため当初の計画どうり実施することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
21年度、22年度に実施した介護予防プログラムについて詳細な評価を行う。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため当初の計画通りの介護予防教室や調査が実施できなかった。また、参加を予定していた学会がオンライン開催に変更になり、旅費が不要になったために、今年度予定していた研究費に未使用額が生じた。 2023年度は、コロナ禍の収束が予測されており、今年度までに実施した研究を整理し学術集会や学会誌で発表する予定である。
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