2022 Fiscal Year Annual Research Report
Program for improving well-being of elderly and children
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19K11194
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
福岡 理英 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (40623814)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木島 庸貴 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (10727233)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢者 / 子ども / 世代間交流 / 介護老人保健施設 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】高齢者と子どものwell-being向上を達成するための簡便で効果の高い世代間交流プログラムの基盤を作成することを目的とした。 【方法】対象は、A地方の介護老人保健施設に入所している高齢者6名、幼児施設に通う幼児(5~6歳)40名(1回目23名、2回目17名)とした。介護老人保健施設と幼児施設をオンライン中継でつなぎ、世代間交流を実施した。世代間交流プログラムは,①子どもたちのお遊戯・歌の発表会,②高齢者と幼児が一緒に手遊びを行う会を,各回一つずつ,間を空けて計2回実施した。実施前後に,高齢者の身体的・精神的健康状態をアンケート調査・活動計等を用いて測定し,幼児の気持ちと高齢者に対するイメージについてフェイススケールを用いて測定した。職員へは世代間交流プログラムの簡便さについて・世代間交流の効果(高齢者・子ども・職員自身・地域への波及)についてのアンケート調査を実施した。 【結果】高齢者は介入前後で、血圧が有意に低下した(1回目DBP 73.7±7.12 vs 57.3±12.44,p=0.027, 2回目SBP 129.2±23.44 vs 106.7±29.47, p=0.028)。SF8の精神的サマリースコアにおいて有意に健康状態が向上した(2回目MCS 45.1±5.12 vs 52.0±5.58, p=0.043)。自律神経、抑うつ評価、感情、精神的サマリースコア以外のSF8の項目に有意な差は見られなかった。幼児の気持ちと高齢者に対するイメージは、介入前後で有意な差はみられなかった。職員は世代間交流の実施によって、高齢者・子ども・職員自身・地域への波及効果を感じていた。 【考察】世代間交流の実施によって、高齢者の血圧低下・QOL項目の一部向上が認められた。
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