2021 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院における認知症者の地域生活継続を支援する看護連携ガイドライン開発と検証
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19K11195
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Research Institution | Nishikyushu University |
Principal Investigator |
脇崎 裕子 西九州大学, 看護学部, 講師 (90389487)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤野 成美 佐賀大学, 医学部, 教授 (70289601)
重松 由佳子 (有馬由佳子) 久留米大学, 医学部, 教授 (90320390)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知症者 / 看護連携 / 急性期病院 / ガイドライン |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究目的は、昨年度インタビュー調査を実施した急性期病院に入院する認知症者の身体合併症に対する看護連携上の課題および地域生活継続に向けた看護連携上の課題の明確化をふまえて、看護連携ガイドラインの項目抽出を実施することである。 英国における認知症書者ケア看護連携についてヒアリング調査を実施する予定であったが、コロナ禍のため、Webセミナーによる国際交流集会を企画した。英国の医療従事者(医師、看護師)および日本の認知症ケアに携わる看護研究者において、COVID-19の認知症ケアにおける多職種連携や看護連携について情報収集を行った。 英国では、専門職の裁量権を拡大し、多職種連携及び多職種参加型のチーム医療を行うことが医療の特徴であること、日本においてもタスクシフティングにより、専門性をより充実させ、安全で質が高くかつ持続可能な医療提供体制の構築を進めていること等についての活発な討議が行われた。このような現状と課題を踏まえ、認知症ケアにおける看護連携ガイドライン案を構築する。次年度は、考案した看護連携ガイドラインのプレテストを実施し、全国調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により外部調査の困難や業務量が増えたため、研究の進行が遅延している。
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Strategy for Future Research Activity |
急性期病院に入院する認知症者の身体合併症に対する看護連携上の課題および地域生活継続に向けた看護連携上の課題の明確化をもとに、急性期病院において認知高齢者のBPSDや身体合併症への適切な対応を進め、外来―病棟―退院調整―訪問看護の各時期にかかわる看護師が看護連携のための共有すべき情報、アセスメント、看護活動及び評価項目を整理し、急性期病院における認知症者の地域生活継続を支援する看護連携ガイドライン項目の抽出を行う。さらに、考案した看護連携ガイドラインにおいてプレテストを実施後、項目の妥当性を検証するために全国調査を実施する。
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Causes of Carryover |
コロナ禍による外部調査および全国調査が遅延している。 次年度は、外部調査への施設往復の旅費、全国調査を進めていくために、郵送費、量的データの入力作業、資料作成が必要となるため事務補助者の経費として使用する予定である。
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