2021 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
19K11207
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
征矢野 あや子 京都橘大学, 看護学部, 教授 (20281256)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安川 揚子 佐久大学, 看護学部, 教授 (40315685) [Withdrawn]
内山 明子 佐久大学, 看護学部, 准教授 (00736986)
中嶋 智子 佐久大学, 看護学部, 准教授 (30833008)
小野 美香子 佐久大学, 看護学部, 講師 (90747099) [Withdrawn]
朴 相俊 佐久大学, 看護学部, 准教授 (30730642)
水野 照美 佐久大学, 看護学部, 教授 (90261932)
長尾 匡子 京都橘大学, 看護学部, 専任講師 (70434925) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地域在住高齢者 / 起立 / 履物 / ロコモ25 |
Outline of Annual Research Achievements |
COVID-19により介護保険施設での研究が制限されたため、地域在住壮年者及び高齢者を対象に起立能力と履物、起立能力と転倒歴・生活習慣との関連を検討した。 1.中高年者における履物と起立能力 51~64歳の壮年者17名(男性2名、女性15名)に履物などの条件別に起立能力測定を行った。その結果、パワー、スピード、安定時間をみてみると、くつとスリッパの履物による違いは認められなかった。また、主観的立ち上がりやすさをみると、17名中15名はくつとスリッパによる変化はみられなかった。履物による起立能力(パワー、スピード、安定時間)の変化は見出せなかったことから、起立動作の支援に履物の考慮をする必要性についての示唆は得られなかった。立ち上がりのパワーは、支えによってパワーが軽減されていたことから、日ごろ、支えを伴う立ち上がり動作の支援をする時には、踏ん張る力を使うように声をかけることが下肢の筋力を維持につながると考える。一方、下肢の筋力が低下している軽度要介護者への起立動作を支援するには、下肢筋力を補うために座面による支え・ひじ掛け・手すりなどの環境づくりにより、本人が自分の力で起立しやすくなることが期待される。 2.地域在住高齢者の起立能力 体力測定会の参加者114名(男性42/女性72名)、平均年齢78.7(5.12)歳のうち、胸の前で手を組んで起立する動作がとれなかったのは1名のみであった。男性は女性に比べ、有意にパワーが大きく、起立安定時間が長かった。過去1年間の転倒経験の有無に転倒の性差・年代差はなかった。パワーは年齢と弱い負の相関(r=-0.273)、スピードは年齢(r=-0.312)およびロコモ得点(r=-0.251)と弱い負の相関関係があった。起立安定時間は年齢、1年間の転倒回数、ロコモ得点と無相関だった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ禍により、実験目的で介護保険施設に出入りすることが困難であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
1年間延長し、2022年度は介護保険施設の認知症高齢者を対象に数種の起立条件を立て、比較する実験に取り組む。
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Causes of Carryover |
コロナ禍により研究が滞ったこと、および国際会議への不参加により、未使用額が生じた。
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