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2021 Fiscal Year Research-status Report

地域特性に基づく幼児の睡眠習慣と環境要因に関する研究

Research Project

Project/Area Number 19K11213
Research InstitutionKumamoto Health Science University

Principal Investigator

甲斐村 美智子  熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (40530093)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 福本 久美子  九州看護福祉大学, 看護福祉学部, 教授 (40465787)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsソーシャルキャピタル / 幼児 / 睡眠習慣
Outline of Annual Research Achievements

1)研究目的:幼児の睡眠習慣に影響を及ぼす要因を、ソーシャル・キャピタル(以下SC)を含めた家庭・社会経済的環境から明らかにすることである。本年度は第1次調査を踏まえた上で、第2次調査である量的調査を実施した。
2)研究方法:A県内の6市町村において、2021年12月~2022年3月(1市町村のみ新型コロナウイルスの影響により4月まで延長)に開催された幼児健診に来所した母親1,294名 を対象に研究協力依頼文書を配布し、質問Web調査を実施した。主な調査内容は母子の睡眠習慣、睡眠に関する知識、養育態度、育児に関するソーシャル・サポート(以下SS)、SC等である。
3)結果:5月6日時点の回答/有効回答数は198/183名であり、3歳児が51.4%、日中は保育施設に通う幼児が51.2%、フルタイム勤務の母親が41.0%を占めている。対象者全員が何らかの寝かしつけ行動を行っているものの、1日を通した睡眠への配慮を行っている者は半数に満たなかった。22時以降に就寝する幼児(平日/休日前)は20.8%/29.5%、8時以降に起床する幼児(同)は8.7%/29.5%であり、週末に睡眠習慣が変動する傾向がみられた。養育態度を4つに分類したところ、統制・応答性ともに平均値以上である指導的態度が31.1%と最も多かった。SSは配偶者および血縁者が主でであったが、情報源は友人に次いでインターネットが多かった。普段、近所付き合いがある者は34.4%、地域への信頼がある者は51.9%、助け合いがある者は43.7%、地縁的活動に参加している者は30.6%であった。
4)今後の方針:幼児の睡眠習慣や家庭・社会経済的環境について、対象者の居住地から都市部と郡部に分けた比較や、幼児の睡眠習慣と家庭・社会経済的環境との相互関連について共分散構造分析を行うなど詳細に分析を進める予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本年度は第2次調査を予定しており、予定通り調査地域および調査内容を選定し、調査を実施することができた。1市町村のみまん延防止等重点措置期間は幼児健診を中止していたことから、協力依頼文書の配付が4月まで延長となったものの、おおむね順調に進んでいるといえる。

Strategy for Future Research Activity

研究データの分析を進めるとともに、回収率が低いことから、第2次調査の補完として追加でインタビュー調査の実施を検討中である。これらの結果を踏まえ、幼児の睡眠習慣と家庭・社会経済的環境との相互関連について明確化し、地域特性に応じた健康的な睡眠習慣を確立するための支援の具体的あり方について検討していきたい。

Causes of Carryover

次年度使用額が生じた理由として、まず、コロナ禍にて、予定していた学会がWeb開催となり参加のための旅費が使用できなかったこと、雇用が予定通りできず人件費の使用ができなかったことが挙げられる。次に、実施したWeb調査の委託を地元企業に依頼したところ、予定よりも安価であったため予定額の使用が生じなかった。さらに、データを分析する統計ソフトを購入する予定であったが、手続きが間に合わず購入できなかった。今年度の使用計画として、データの分析ソフトの購入、および第2次調査の補完としての調査を検討していることから、その謝金および旅費、テープ起こしの業者委託費用、連携研究者の学会参加時の旅費の一部負担等として使用する予定である。

  • Research Products

    (2 results)

All 2021

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results,  Open Access: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 幼児の睡眠習慣に影響する母親の養育行動および関連要因2021

    • Author(s)
      甲斐村美智子、福本久美子
    • Journal Title

      日本健康教育学会誌

      Volume: 29 (3) Pages: 278-289

    • DOI

      10.11260/kenkokyoiku.29.278

    • Peer Reviewed / Open Access
  • [Presentation] 育児中の母親とソーシャル・キャピタルに関する文献検討2021

    • Author(s)
      甲斐村美智子、福本久美子
    • Organizer
      小児保健協会

URL: 

Published: 2022-12-28  

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