2020 Fiscal Year Research-status Report
産業看護職の救急対応能力向上のための学習支援システムの構築
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19K11227
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Research Institution | Kawasaki City College of Nursing. |
Principal Investigator |
松田 有子 川崎市立看護短期大学, その他部局等, 准教授 (20745393)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒本 瑞姫 帝京大学, 医療技術学部, 助教 (80825927)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 産業看護職 / 救急対応能力 / コンピテンシー / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はプレホスピタルケアを担う産業看護職の救急対応能力向上のために、救急対応に関するコンピテンシーの評価尺度を開発し、そのコンピテンシーに基づいた学習支援ツールを開発することである。 2020年度の目標は産業看護職のための救急対応能力の評価尺度開発とその評価である。 尺度開発にあたり、グループインタビューでは、これまでの研究結果で示された産業看護職の救急対応における期待される能力(コンピテンシー)として、生命の危機状態の判断と救急処置、緊急事態の発生予防・拡大防止に向けた予防活動、緊急事態における倫理観とプロフェッショナリズムで合意を得た。さらに、Korn Ferryの人材評価モデルの4つの側面から、コンピテンシーに加え、経験、、動機付け要因、性格特性にも着目しインタビュー結果を分析した。 その結果、経験には「臨床経験」「研修」「マニュアル」、動機づけには「ロールモデル・憧れ」「学会・セミナー等への参加」「労働災害のニュース」「事例」に関する内容が抽出された。性格特性についてはBig Five尺度を用いることとした。これらの内容を基に尺度原案の検討をした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1グループのインタビュー結果しか得られなかったため、十分な情報が得られているか検討することに時間を労した。これまでの研究成果と合せ検討を行い、不足している情報や内容はないことを確認できたため、予定より遅れたが、尺度開発原案を検討することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は尺度原案を基にプレテストを実施し、その後、尺度の信頼性と妥当性の検証のためのインターネット調査を実施する予定である。 プレテストの前に、本研究の構成メンバー(産業看護職チーム・研究職チーム)で尺度原案の妥当性を検討する。その後、プレテスト、本調査を実施する。尺度開発にはに COSMIN (COnsensus-basedStandardsforthe selection of health Measurement INstruments )チェックリスを用いる。
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Causes of Carryover |
2020年度は開発した尺度の検証を行う予定であった。2021年度においては、2020年度実施予定である尺度の検証を行う。検証にはインターネット調査を予定しており、その費用に充てる。
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