2022 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院に入院中の認知症高齢者に対する効果的ケア・パッケージの開発
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19K11279
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
竹崎 久美子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60197283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 圭子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20806062) [Withdrawn]
渡邊 美保 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70571313) [Withdrawn]
塩見 理香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (70758987)
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20584337)
中井 あい 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60882933)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 急性期病院 / 看護援助 / ケアパッケージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性期病院に入院している認知症高齢者が、回復のために必要な安静を保ちながらも、適度な日中の刺激を得られたり、それを通して夜間の良眠が図れるような看護援助についてケア・パッケージを提案するものである。 2022年度は4年目となるが、2021年度に実際に急性期病院でケアにあたる臨床スタッフ(看護師)に対して、フォーカスグループインタビューを実施し、それらの意見を参考に、改変した「急性期病院に入院中の認知症高齢者に対する効果的ケア・パッケージ(案)R4.3.31. 版」について、老人看護、認知症看護のスペシャリストに意見をもらい、最終版を完成させる計画であった。 しかし、新型コロナウィルス感染症がなかなか終息しない中、臨床現場では引き続き感染症対応と、ケアスタッフの調整、また感染防止対策を講じながらのケアに伴う高齢患者さん達の混乱等に対しても対応を迫られ、研究協力候補者たちは、平時よりも明らかに多忙を極めていた。時期を見て研究協力の依頼を行おうと考えていたが、最終的に、実際のインタビューは断念することとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2019年から始まった新型コロナウィルス感染症は、2021年12月から第6波が始まり、感染者数を減らすことなく、7月から9月かけて、過去最高の感染者数を記録する第7波に移行した。10月に数を減らすが、11月から12月にかけて第8波に移行、2月末にかけてようやく終息傾向となった。感染はワクチン接種を行った高齢者にも広がり、本研究の協力候補者となる老人看護や認知症ケアのスペシャリストたちは、日夜病棟の感染防止と行動の制限される認知症高齢者の対応に追われていた。 このような状況から、令和4年度はデータ収集のためのインタビューは、断念することとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年5月からは新型コロナウィルス感染症も5類層との扱いとなり、医療機関も平常を取り戻しつつある。昨年度計画していた最後のインタビューを老人看護と認知症看護のスペシャリストに実施し、区切りをつける予定である。
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Causes of Carryover |
令和4年度にデータ収集を行わなかったことに伴い、テープ起こしやデータ整理、結果の分析と総括ににかかる経費を使用しなかった。 令和5年度に研究機関を継続し、最後のまとめを行う計画である。
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