2023 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院に入院中の認知症高齢者に対する効果的ケア・パッケージの開発
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19K11279
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
竹崎 久美子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (60197283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原田 圭子 高知県立大学, 看護学部, 助教 (20806062) [Withdrawn]
渡邊 美保 高知県立大学, 看護学部, 講師 (70571313) [Withdrawn]
塩見 理香 高知県立大学, 看護学部, 助教 (70758987)
小原 弘子 高知県立大学, 看護学部, 講師 (20584337)
中井 あい 高知県立大学, 看護学部, 助教 (60882933)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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Keywords | 認知症高齢者 / 急性期病院 / 看護援助 / ケアパッケージ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、急性期病院に入院している認知症高齢者が、回復のために必要な安静を保ちながらも、適度な日中の刺激を得られたり、それを通して夜間の良眠が図れるような看護援助についてケア・パッケージを提案するものである。 2023年度は5年目となるが、2021年度に実際に急性期病院でケアにあたる臨床スタッフ(看護師)に対して、フォーカスグループインタビューを実施し、それらの意見を参考に、改変した「急性期病院に入院中の認知症高齢者に対する効果的ケア・パッケージ(案)改訂版」について検討するべく、老人看護のスペシャリストや認知症看護の経験者による研究会を発足させ、検討会を実施した。 特に、パッケージの中で提案しているスタッフ研修については、患者の体験世界を理解するためにバーチャルリアリティによる教材の活用を検討した。しかし結果的には、市販の教材は価格的にも多額で、手軽に活用できるものはないことが判明した。 そこで、患者体験世界の理解について最近注目されている書籍をいくつか検討し、自分たちで簡易な教材を作成することとした。今後、その教材を完成させて、研修会の展開を構築し、本研究を終了させる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
理由 新型コロナウィルス感染症は、2023年5月から5類扱いとなり、一般的な感染症対策に移行したが、臨床場面では未だに急遽の対応が求められることがある。 令和5年度は、離床のケアにあたるスペシャリストや実践家と勉強会形式で進めているため、時間の確保が難しい状況である。 しかし、ここまで4-5回の検討会の結果、概ねの方向性を見いだしたため、令和6年度で最後のまとめを行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、ここまで作成してきたオリジナルの研修教材を活用し、事例展開の方法を検討し、スタッフ研修のパッケージを完成させる。
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Causes of Carryover |
引き続き、研究会を行うと共に、学会参加などを通して、情報収集と成果の公表を行う。
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