2019 Fiscal Year Research-status Report
健康に与えるロコモティブシンドロームの影響に関する研究
Project/Area Number |
19K11299
|
Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
帖佐 悦男 宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
舩元 太郎 宮崎大学, 医学部, 講師 (20404452)
山口 洋一朗 宮崎大学, 医学部, 医員 (70822005)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 予防医学 / 疫学 / 健康増進 / 検診 / 集団検診 |
Outline of Annual Research Achievements |
世界でも例のない速さで高齢化が進み、さらに人口減少も後押ししたことで世界最高水準の高齢化率となった我が国において、医療・介護分野だけでなく、社会・経済においてもその効果的解決策が求められている。そこで宮崎大学医学部では、2015年度より宮崎市の特定健康診査において「ロコモ検診」を実施している。2017年度からはロコモ検診参加者の同意を得て、特定健診結果も収集している。2015年から開始しているロコモ検診参加者で同意を得ているのは、2015年度から2019年度では3,366人であった。これら横断調査であるロコモ検診結果に特定健康診査結果のレコードリンケージを行えたのは706人(男性290人、女性416人、平均年齢69.9±8.8歳)であった。 また、乳酸菌含有高タンパク質食品の摂取と運動がどれくらい改善に効果があるのかを検証することを目的に3か月間の介入研究を実施。対象者を食品+運動介入群、運動介入群、対照群にランダムに割り付けした。収集したデータは問診、アンケート調査、運動機能調査、血液検査であり、研究開始時および3か月後の2回である。また、研究期間3か月間参加者には、活動量計(オムロン 活動量計 HJA-750C)を毎日携帯してもらい、生活日誌の記録もつけてもらった。本研究では246人の同意を得て、3か月間のプロトコールを終えたのは214人。そのうち活動量計や日誌の記録が足りない者などを除いた有効解析数は209人である。尚、参加者が住む地域やグループを取りまとめる人材から1回/週、参加状況を確認するロコモコールに協力を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は自治体や団体の協力を得て実施しており、参加者募集も順調に進んでいる。
|
Strategy for Future Research Activity |
2020・2021年度では、収集した運動機能調査結果と他検診項目の関係を調査し、ロコモの原因部位の特定に努めると同時に、介入結果から運動による運動以外への影響の有無、またはその程度を調べる予定。
|
Research Products
(14 results)