2020 Fiscal Year Research-status Report
姿勢からみる高齢者の活動 ー 京丹後長寿コホート研究 ー
Project/Area Number |
19K11301
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 鈴世 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)
沢田 光思郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40460555)
的場 聖明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10305576)
遠山 将吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (00388183)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 長寿 / 活動量 / 身体機能 / コホート / 姿勢 / 活動量計 / 活動時間 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学で取り組んでいる京丹後長寿研究に参画し、活動量計を用いて地域住民の通常の生活での活動量を計測し解析を進めている。地域住民を対象とした健診の時に活動量計について使用方法などを説明をした上で手渡している。通常の生活を送っていただくなかで1週間、活動量計を装着してもらい、その後郵送で返信してもらっている。一時、新型コロナウイルス感染症の拡大によって健診がストップしていた時期もあったが、これまで200例あまりのデータを収集した。データ収集は、現在も継続中である。 回収した活動量計には、1週間の活動が記録されている。これを、臥位(睡眠)、座位行動(エネルギー消費が1.5METs以下の活動)、低強度の身体活動(エネルギー消費が1.6~2.9METsの活動)、中高強度の身体活動(エネルギー消費が3.0METs以上の活動)に分類し、それぞれの活動を1日あたり、どのくらいの行っているかを算出している。各強度の活動時間と、健診で得られている身体機能との相関関係を調べている。計測開始初期のまとめについては2020年8月に開催された京丹後長寿研究報告会で発表した。男性では中高強度の身体活動時間と膝伸展筋力との間に正の相関を認めた。また、女性では座位行動時間と握力、10m才代歩行速度、膝伸展筋力などと負の相関を認めた。これらの結果については、2021年6月に開催される第58回日本リハビリテーション医学会学術集会で発表することになっている。 京丹後長寿研究には、循環器内科、精神科、消化器内科などの専門家が参画しており、定期的に情報交換を行い連携を深めている。また、短命で知られている青森県で大規模な健診を行っている弘前大学とも情報交換を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
健診を受けた被験者全員に活動量計を手渡し、データを収集することができている。一時、新型コロナウイルス感染症の拡大によって健診がストップしていた時期もあったが、これまで200例あまりのデータを収集した。一人ひとりのデータ解析は手作業で行うため、時間を要するが解析は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
身体活動と運動機能の相関関係については、第一報がほぼまとまっており、さらに症例数を増やして研究成果を論文にまとめる予定である。また、認知機能、摂食嚥下機能、循環器や呼吸器の機能などのデータも、すでに十分蓄積されており、これらとの関連を順次解析を進めていく予定である。一方、姿勢との関連についても、今後データを収集して解析を行う予定である。
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Research Products
(3 results)