2021 Fiscal Year Annual Research Report
姿勢からみる高齢者の活動 ー 京丹後長寿コホート研究 ー
Project/Area Number |
19K11301
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
三上 靖夫 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80360030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大橋 鈴世 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (50440889)
沢田 光思郎 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40460555)
的場 聖明 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10305576)
遠山 将吾 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 客員講師 (00388183)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 活動量 / 活動量計 / 運動機能 / 座位 / コホート / 長寿 |
Outline of Annual Research Achievements |
本学では,人口の35%を65歳以上の高齢者で占め,100歳以上の超高齢者(百寿者)の人口比が全国平均のおよそ3倍と高く,健康長寿者が多い地域として注目を集めている京丹後市でコホート研究を行っている。京丹後市在住の65歳以上の地域住民の健診を行って,さまざまな心身機能(運動器機能,呼吸器機能,循環器機能,摂食嚥下機能,消化器機能,認知機能)について膨大なデータを蓄積している.本研究では、最終年度も活動量計を用いたデータ収集を行い、運動器の機能との関連を調査した. 5日間に渡って身体活動量を計測し,1日の身体活動を,エネルギー消費量が≦≠1.5METsの座位での活動,1.6~2.9の軽い活動(屋内での家事などが相当),3.0≦の中~激しい活動(屋外での活動が相当)に分類した.運動機能として,握力,膝伸展筋力,膝屈曲筋力,10m最大歩行速度について検討した. エネルギー消費量による活動量の男女差として,女性の方が男性よりも有意に軽い活動の時間が長かった.運動機能は全ての項目で男性が女性を上回っていた.身体活動と運動機能との相関関係を解析した結果,男性では中~激しい活動の時間と膝伸展筋力との間に正の相関を認めた.女性では身長と体重で調整した重回帰分析にて,座位での身体活動が膝伸展筋力と最大歩行速度に対して独立して負の影響を与える要因であることが明らかとなった. 女性の方が、男性よりも座位行動時間が少ないため、座位行動の量的変化の影響を受けやすい.また,男性よりも女性の方が加齢による筋力低下をきたしやすく,筋力の予備能力が少ないため,負の要因である座位行動の影響を受けやすいと考察した. 今後は,姿勢との関連、運動器の機能以外の心身機能との相関を明らかにしていきたい.
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Research Products
(2 results)