2022 Fiscal Year Annual Research Report
介護職員技能を実装した対話ロボット開発による高齢者の会話促進及びQOL向上の研究
Project/Area Number |
19K11396
|
Research Institution | Tokyo Online University |
Principal Investigator |
高木 美也子 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (00149337)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 範子 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 専任講師 (10619381)
前野 譲二 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 准教授 (30298210)
坂本 美枝 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (60454196) [Withdrawn]
加藤 泰久 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 教授 (60814960)
長沼 将一 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 助教 (70534890) [Withdrawn]
松浦 真理子 東京通信大学, 人間福祉学部, 助教 (80469436) [Withdrawn]
土屋 陽介 東京通信大学, 情報マネジメント学部, 准教授 (90447037)
任 賢宰 旭川大学, 保健福祉学部, 准教授 (50827954)
福士 珠美 東京通信大学, 人間福祉学部, 教授 (40713615)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | コミュニケーションロボット / 超高齢化社会 / 介護人材の不足介護予防 / 健康教育 / 介護予防 / ロボットの韓国語対応 / 日韓高齢者比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
少子高齢化は日本だけの問題ではない。特に韓国は日本を上回るスピードで少子高齢化が進んでいる。そこで2022年度は韓国での調査を実施し、日韓両国での実証実験結果を比較検討した。韓国では、福)幸福創造運営の2施設で調査を行った。 日韓の比較研究では「フレイル予防クイズ」を使用し,日本語のクイズを韓国語用に翻訳や内容修正などのカスタマイズを行った。その為にExcelシートに発話内容を設定するだけでPowerPointのスライドが自動的に作られるクイズジェネレーターを開発した。クイズ実施後にはクイズ参加者に対し、アンケート及びインタビュー調査を行い、また手伝ってくれた施設職員に対してもインタビューを実施した。 高齢者に対する介護予防プログラムでは、講義形式ではなく,学習者が主体的に参加できるクイズ形式の方が、新たな知識の獲得だけでなく,高齢者の意欲・行動変容・QOLの維持向上につながることが、先行研究から判明している。施設職員によると、韓国の施設では、普段から医者や医学療法士などから健康に関する知識が提供されているが、今回の我々が提供した情報はクイズ形式になっているので、より身についたと思うということであった。韓国高齢者は、新しい知識を得たかどうかの質問で、約90%の参加者が新しい知識を得たと回答していた。特に顕著だったのが、冷凍食品や缶詰などの使用についてであった。韓国高齢者は自分で調理する方が殆どで、冷凍食品や缶詰などは健康によくないと思っていたが、クイズから得た知識で、今後はこれらを利用したいということだった。 日本の高齢者と比較して,全体的に韓国高齢者の方が健康教育クイズに対して好印象であった。施設職員の意見として、韓国人は「我々のことを大事に考えてくれる人に対する共同体の意識」が強く,仲間と感じた人に対しては協力的になってくれるからではないか、ということであった。
|
Research Products
(3 results)