2020 Fiscal Year Research-status Report
The Effect of Wearing a Baseball Helmet with a Brim and ear-guards on Hitting Accuracy
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19K11469
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Research Institution | Tokyo International University |
Principal Investigator |
赤池 行平 東京国際大学, 人間社会学部, 講師 (40615556)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
麓 正樹 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (40339180)
碓井 外幸 東京国際大学, 人間社会学部, 教授 (60389822)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 眼頭部連携運動 / 頭部上肢連携運動 / 打撃精度 |
Outline of Annual Research Achievements |
野球のバッティング(以後、バッティングとする)は、様々なスポーツ競技のスキル中でも、最も複雑で難易度の高い行為の一つである。このバッティングに関しては、基本的動作に関する考察にとどまらず、バットのヘッドスピードを向上させるためのトレーニング理論、下肢から上肢を経て最終的にバットに至る運動連携に関する研究、さらに打撃動作中の筋活動を測定して分析した研究など、体力的な要素の視点から考察した研究は多く見受けられる。しかし、発揮された力を効率よくタイミングを計りながら伝達するための、高度なスキルに言及した報告は少ない。 上述したスキルの内容の一つに視覚的能力がある。この能力は投手が投じたボールを正確に見極める能力であり、筋パワー、柔軟性などの体力的な能力とともに、高速で動くバットとボールを高い精度でコンタクトさせるためのものである。運動選手に限らず、人は五感(視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚)を通して周囲の様々な情報を取り入れているが、野球をはじめとするスポーツにおいて、視覚はその中でも上位に位置づけられるものとされている。そこで本稿では、我々の先行研究も含め、野球のバッティング動作における視覚機能、眼頭部連携運動、頭部上肢連携運動についての問題点を整理し、総説論文として今後の研究の方向性についての提案をすることを目的とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度はコロナ禍による入校制限が4月に学内で発令され、その後も8月にかけての第2波の襲来の影響により、研究実験の実施が滞ってしまった。当初予定していた実験は全く行えなかったため、本研究に関連した総説論文を、我々の先行研究などを踏まえて作成した。これにより改めて我々の研究の方向性を確認することができた。 また、実験に必要な備品・実験室内の改装など、実験の準備には時間をかけることはできたので、被験者の了解が得られればすぐに実験は開始できる状態ではある。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は、昨年実施予定であった実験を、すみやかに開始することを念頭に置いている。実験に対する準備には時間をかけることができたため、被験者等との調整が行えれば実験は予定通り行えると考えている。また、実験データの分析作業も、昨年度までの経験から効率よく行えると予測している。被験者、実験装置等、特に不備な点は存在しておらず、学内の了解と被験者との調整を進め、研究を開始できると考えている。
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Causes of Carryover |
2020年度のコロナ禍により社会的な制限下において、研究活動が滞り、実験を始め学会発表等での移動も制限せざるを得なかった。これにより、支出も抑えられることとなり、今年度への繰り越しとなった。
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