2021 Fiscal Year Research-status Report
卓球サービスにおける優れたフェイント動作:レシーバーの視線と動きに着目して
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19K11548
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
吉田 和人 順天堂大学, 大学院スポーツ健康科学研究科, 教授 (80191576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯野 要一 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (50345063)
玉城 将 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (80599233)
稲葉 優希 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター, スポーツ科学部, 研究員 (30709431)
奥村 基生 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (90400663)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 卓球 / サービス / フェイント動作 / レシーバーの視線 / ラケットの動き / ボールの回転 / ボールの軌道 / 内観 |
Outline of Annual Research Achievements |
卓球サービスにおける優れたフェイント動作について,サーバーの動き,ボールの回転と軌道の測定による実験的検討が行われてきた.しかし,「レシーバーがどこを見ているか」に関するデータはこれまで明らかにされていない.そのため,レシーバーが「球質判断を誤った」場面において,サーバーのどの動作が有効であったかについての検討は行われていない.そこで本研究は,レシーバーの視線や反応に着目することから,レシーバーの誤判断を誘発するために有効なサーバーの動きについて明らかにしようというものである. 2021年度は,当初予定していた大掛かりな実験を実施したいと考えていたが,コロナ感染症拡大の影響などで,その実施には至らなかった.これと並行して,コロナ感染症の収束が見通せない状況でも実施可能と思われる比較的小規模な実験の方法を検討した.その結果,レシーバー視点から撮影されたサービスの優れたフェイント動作のクリップ映像を加工し,サーバーの身体の一部を遮蔽することにより,レシーバーの判断に影響を及ぼしているサーバーの動きを明らかにする方法の有効性が示唆された. しかし,この方法であっても,優れたフェイント動作を有する選手の協力は不可欠である.そのため,研究打ち合わせ会議やサービス動作の撮影などのために,研究代表者,研究分担者,選手には遠距離の移動などが必要となる.コロナ感染症拡大の状況などを見極めながら,実験の実施に向けて慎重に進めていきたい.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
コロナ感染症拡大の影響により,予定していた大掛かりな実験を実施するには至らなかった.それに代わる比較的小規模な実験の準備を進めたが,研究目的を達成するためのデータが得られるかの検証などに時間がかかった.
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ感染症拡大の影響を受けにくい比較的小規模な実験により研究を進める.当初予定していた大掛かりな実験も,可能であれば実施する.
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Causes of Carryover |
(理由) 2021年度には,コロナ感染症拡大の影響などから実験を実施できなかったため,次年度使用額が生じた. (使用計画) 2022年度には,実験を実施するため,必要な備品や消耗品の購入,被験者旅費,実験補助謝金などに使用する.また,データ分析および成果発表を行うため,データ分析謝金,学会旅費などに使用する.
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