2021 Fiscal Year Annual Research Report
Involvement of gut microbiome-derived monoamines in the induction mechanism of voluntary physical activity behavior
Project/Area Number |
19K11612
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
村上 晴香 立命館大学, スポーツ健康科学部, 教授 (20344880)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | モノアミン / 腸内細菌叢 / 運動意欲 / ドーパミン |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、既存の腸内細菌研究において、血中のモノアミン濃度を測定するとともに主観的な運動意欲や客観的な日常の身体活動レベルを評価し、それらの関係を明らかにすることを目的に実施した。本年度においては、血液中のドーパミン濃度をELISA法を用いて測定し、腸内細菌叢との関連や、運動意欲、身体活動レベルとの関連について検討を行った。 対象は、20~39歳の成人男女117名(腸疾患者や整腸剤・抗生物質の服用者は除外)であった。このうち、血中ドーパミン濃度が検出可能であった111名を解析対象とした。属レベルでの腸内細菌叢と血中ドーパミン濃度との関連について検討したところ、Succinivibrio属(r=0.189. p<0.05)やAtopobium属(r=-0.192. p<0.05)など、13種の属において有意な相関が認められた。一方で、ドーパミンを産生することが報告されているBacillus属やProteus属などとの間に有意な相関は認められなかった。また、運動意欲と血中ドーパミン濃度との関連については、「運動をした後は汗をかいて気持ち悪い」の設問に対して「全く当てはまらない」と答えた群は、「あまり当てはまらない」と答えた群より血中ドーパミンが高い傾向が認められた。一方で、血中ドーパミン濃度は、客観的に評価された身体活動レベル(歩数や中高強度身体活動量)とは有意な相関は認められなかった。 これらの結果から、腸内細菌叢の一部の属は血中ドーパミン濃度と関連していることが示唆され、また血中ドーパミン濃度は、運動時の主観的な感情経験と関連している可能性が示唆された。しかしながら、本研究は横断研究であることから因果関係について明瞭にすることはできず、今度は縦断研究や腸内細菌叢や血中モノアミン濃度を変動させる介入研究を実施することで因果関係の解明を進めることが求められる。
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Research Products
(3 results)
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[Journal Article] Comprehensive analysis of gut microbiota of a healthy population and covariates affecting microbial variation in two large Japanese cohorts2021
Author(s)
Park J, Kato K, Murakami H, Hosomi K, Tanisawa K, Nakagata T, Ohno H, Konishi K, Kawashima H, Chen YA, Mohsen A, Xiao JZ, Odamaki T, Kunisawa J, Mizuguchi K, Miyachi M
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Journal Title
BMC Microbiol
Volume: 21
Pages: 151
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Effect of a 1-year intervention comprising brief counselling sessions and low-dose physical activity recommendations in Japanese adults, and retention of the effect at 2 years: a randomized trial2021
Author(s)
Tripette J, Gando Y, Murakami H, Kawakami R, Tanisawa K, Ohno H, Konishi K, Tanimoto M, Tanaka N, Kawano H, Yamamoto K, Morishita A, Iemitsu M, Sanada K, Miyatake N, Miyachi M
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Journal Title
BMC Sports Sci Med Rehabil
Volume: 13
Pages: 133
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] 日本人における身体活動量とコリバクチン産生菌の関連2022
Author(s)
二宮友佳, 中潟崇, 南里妃名子, 大野治美, 谷澤薫平, 小西可奈, 村上晴香, 恒松雄太, 佐藤道大, 渡辺賢二, 宮地元彦
Organizer
第23回日本健康支援学会年次学術大会