2021 Fiscal Year Research-status Report
フレイル予防に向けた栄養改善と運動器の機能向上の複合介入セルフプログラムの開発
Project/Area Number |
19K11656
|
Research Institution | Aichi Shukutoku University |
Principal Investigator |
榎 裕美 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 教授 (90524497)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 雅巳 愛知淑徳大学, 健康医療科学部, 准教授 (30580229)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | フレイル / 栄養改善 / 身体機能 / 複合介入 / セルフプログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】本研究は、フレイル予防のための身体機能向上と栄養改善の複合的なセルフプログラムを中心とした3か月間の介入が身体活動と身体機能に与える影響について検討することを目的とした。 【方法】対象は、北名古屋市在住の要介護認定や運動制限を受けていない一般高齢者とし、介入途中の辞退と特定の測定の辞退者を除き、かつ、身体活動量計の装着が1日あたり10時間未満をつけ忘れと判断し、計測日数が7日間以上であった24名を対象とした。介入は、3カ月間とし身体機能向上と栄養改善に関するセルフプログラムとし、実施記録を自己管理させた。身体機能向上セルフプログラムは、座位時間や横になる時間を減らして身体活動40分/日、歩数計(HJ-325、オムロン)をもとに介入前より約1000歩/日向上を目標とする身体活動量の維持向上および、週3回の自体重を負荷とした下肢筋群のレジスタンス運動とした。栄養改善セルフプログラムは、摂取した食品について多様性着目して記録し、自己確認させた。また、介入期間のうち初回と中間において、身体機能向上プログラムは健康運動指導士が実技指導と目標設定を行い、栄養改善プログラムは管理栄養士が介護予防のための適正なエネルギー摂取およびたんぱく質摂取に関する指導をおこなった。 【結果】介入前の全強度の身体活動量(PA:Physical Activity)は、21.3±7.3METs・時/週、3METs以上PAは、6.7±3.8METs・時/週であった。健康づくりのための身体活動基準4)における65歳以上の基準値を充足しており、本研究の対象者は比較的活動的であることが考えられた。介入前の全強度の身体活動量の中央値をもとに身体活動量の違う低値群(15.5±5.1 METs・時/週)と高値群(27.2±3.1 METs・時/週)として解析中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの蔓延により、対面による調査が実施できず、対象者数を増やすことが難しかったため。
|
Strategy for Future Research Activity |
1年間の研究の延長が認められたことから、これまでの成果を踏まえ、新たなフィールドで対象者を募り、無作為比較試験の研究デザインにより介入研究を実施する。 対象は、65歳以上の一般高齢者で要介護認定のない者および運動制限のない者とし、調査期間中の4回の教室にすべて参加できることを条件として募集する。サンプルサイズは、60名とする。研究対象者に対し、登録時調査を実施し、乱数表を用いて無作為に「栄養指導・運動指導群」と「対照群」の2群に割付け、3か月間の介入研究を実施する。
|
Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延により調査が実施できなかったことにより、物品費、旅費、人件費等が大幅に残っている。次年度は、研究実施により今年度分もあわせて、物品費、旅費、人件費等を適切に使用していく。
|