2021 Fiscal Year Research-status Report
ライフステージの朝型夜型リズム変化に適した世代別・時間帯別の運動プログラム開発
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19K11667
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
宮崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 准教授 (20531908)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
綾部 誠也 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (80407238)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 朝型夜型嗜好性 / 時計遺伝子 / 身体活動量 / 日内リズム |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度の研究計画は、令和2年度と同様、新型コロナウイルスのためヒト実験がほぼすべて不可能となってしまい、研究計画の達成は困難であった。そのため、令和4年度に向け研究期間の延長を申請した。令和4年度はウイルス感染予防対策などを講じながら、可能な限り実験を続けていく予定である。 しかしそのような状況ではあったものの、複数の研究成果を挙げることができた。まず、大学生男女における、時計遺伝子CLOCK 3111多型と身体活動量との関係を、国際誌に発表した。この研究では、時計遺伝子多型における朝型(CLOCK 3111TT)と夜型(CLOCK 3111 TC+CC)に分け、それぞれの身体活動量を活動量計により1週間連続的に測定し、先行研究では相対的に活動量が低いとされてきた夜型も、実は平日の活動量には差がないことを明らかにした。本件は、夜型生活者の身体活動量の減少には、遺伝的な要因と社会的な要因の両者が大きく寄与することを示した世界初の研究成果であると考えている。この論文は、プレスリリースとして国内外に発表することができた。その結果、本研究の成果は多くのメディアで掲載されるなど大きな反響をもたらした。 そのほか、高齢者については、島根県内の研究フィールドで対面の測定が可能になった。約110名高齢者のクロノタイプ(朝型夜型嗜好性)データに加え、体力などを測定した。 以上の通り、我々は新型コロナウイルスの極めて難しい状況の中であっても研究活動を継続するべく最善を尽くし、その結果、可能な限り成果を挙げたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和3年度は、新型コロナウイルスの影響により、当初予定していた、若年者および高齢者の日内リズム実験が不可能となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間延長を申請し、新型コロナウイルスの影響を考慮しながら、実験条件を調整して研究を進める予定である。併せて、学術論文としての研究成果公開も予定している。
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Causes of Carryover |
研究期間延長のため。今後は、「今後の研究の推進方策」に記載した予定で研究を進める。
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Research Products
(7 results)