2021 Fiscal Year Research-status Report
男性における身体活動は骨折連鎖の起点となる無自覚の新規椎体骨折を予測可能か?
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19K11674
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
北川 淳 北里大学, 一般教育部, 教授 (80260529)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 椎体骨折 / 身体活動 / 男性 / 縦断研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
骨粗鬆症領域では,わが国最大の男性コホート研究であるFujiwara-kyo osteoporosis risk in men (FORMEN) Studyにおいて蓄積されたデータを基盤に,新規 椎体骨折発生と身体活動との関係について調査を進めている。 すなわち,2,000名の男性が受診した調査(平成20年度実施済)をbaseline,10年次(平成30年度:約1,300名実施済)および11年次(令和元年度:約500名実施 済)をFollow-upとし,baselineの身体活動が約10年間における新規椎体骨折の発生を予測するか否か,につい縦断的に検討している。 令和2年度及び3年度は,前年度(COVID-19発生前)取得済みのデータを利用し,本研究の主要部分である以下の解析を行う予定であった。 単一エネルギーX線吸収法(SXA)による椎体(第4胸椎~第4腰椎側面)デジタル画像を用いて,現有の半自動椎体計測ソフトウェアを用いて骨折を判定する。ま ず,各椎体の座標を決定し,前縁高,後縁高,中央高を算出する。この何れかがbaselineより20%以上低下し,かつMccloskey-Kanis基準を満たすか,Semi- quantitative vertebral assessment法でGrade2以上である場合に骨折と判定する。 ところが,COVID-19によって骨折判定の解析が遅れ,令和3年12月にようやく判定を終えたところである。現在,baselineの身体活動と骨折の関係について統計分析中であり,今年度中に論文化する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19に伴う在宅勤務(上記椎体計測ソフトウェアは大学PCにのみインストールが許可されている)により,本研究の主要部分である「新規椎体骨折の判 定」が年度内に完了しなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の主要測定項目であるFollow-upデータセット(体格項目,骨密度,身体機能など)と追跡期間中の骨折判定結果が全て出そろった。 Follow-upデータセット等を調整因子として,新規骨折発生に対するロジスティック解析やCox比例ハーザード解析を実施する。
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Causes of Carryover |
国際学会出席2回(¥300,000 x 2 回)を予定していたが,渡航不可のため使用しなかった。 令和4年度分の国際学会旅費として使用する。
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