2019 Fiscal Year Research-status Report
新規に見出された心肥大関連タンパク質群の機能解析と治療標的への応用
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19K11730
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
前西 修 近畿大学, 医学部, 講師 (20298946)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 敬夫 近畿大学, 医学部, 助教 (00441006)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 心肥大関連タンパク質 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本における高血圧性疾患の患者数は1,000万人以上にも達する。中でも心肥大は高血圧性疾患の大部分を占めており、心不全、脳血管障害、腎障害などを引き起こす原因にもなり得る。これらの治療に対して降圧薬を使用しても改善がみられず、心肥大が増悪する例も多く存在する。この問題に対し、心筋を標的とした心肥大の抑制による高血圧の増悪抑制を目指すことを考えた。長年にわたって高血圧や心肥大に関する研究がなされており、数多くの知見が得られているが、未だ詳細なメカニズムの解明には至っていない。我々はこれまでに血圧以外にも心肥大の病態進行に関与する因子が存在することを明らかしている。心筋における心肥大関連分子を探索するため、異なる心重量/体重比を示す正常血圧ラット(WKY)、高血圧ラット(SHR)、及び脳卒中発症ラット(SHRSP)の左室壁に対して網羅的な遺伝子発現解析を行った。その結果、心肥大依存的に変動し、且つ心肥大との関連性が未報告の8つの遺伝子を新規の心肥大関連タンパク質として選出した。これらのタンパク質について上記ラット心筋における挙動を6、12、20週齢について調べた。更に病理解剖症例において心重量に基づいて正常心、軽度肥大心、肥大心を選び出した。選出された症例のパラフィンブロックよりタンパク質を抽出してウェスタンブロットに供し、目的のタンパク質の発現を解析した。現在、ウェスタンブロットの結果と心重量及びその他の因子と比較することにより、心肥大との関連性を解析している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に従って進めてられており、「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は心筋細胞株に当該遺伝子を導入することによる過剰発現や発現抑制を行うことでより心肥大との関連性並びに機能解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
研究分担者が共有できる試薬を既に購入していたため、予定より少額となった。次年度はこのような試薬を更に購入する必要があるため、今年度分をその購入に充てる。
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