2022 Fiscal Year Research-status Report
Effects of physical properties of mobile devices and posture during operation on user's cognitive activity
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19K12084
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
松田 剛 関西大学, 社会学部, 准教授 (70422376)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | スマートフォン / コロナ禍 / ギャンブル課題 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は2019年より毎年続けてきた大学生における情報端末利用実態調査のまとめを行った。当初は2019年のみ実施する予定であったが、2019年末に始まったコロナ禍とそれによる遠隔授業の導入により、大学生の情報端末環境が一変した可能性が生じたため、その後も継続的に調査を実施した。 2019年から2022年まで4年間のデータ(延べ908名)を分析した結果、スマートフォンに関しては4年間通してiPhoneの所有率が約90%と非常に高く、Android端末も含めればほぼ100%の所有率であった。また、タブレットの所有率は4年間通して20%前後と大きな変化はなかった。一方、PCの所有率は2019年の63%から2020年には92%に大きく増加していた。その後も92%以上の高い数値を維持しており、遠隔授業の導入によって大学生のPC環境が大きく変わったことが明らかとなった。利用アプリに関しては、2020年のみ路線検索アプリと地図アプリの利用率が大きく低下していたほか、YouTubeの利用率が2020年以降は2019年よりも10%以上増加して平均83%になるなど、外出自粛の影響とみられる変化が起きていた。おそらく遠隔授業の影響により、電子メールの利用率も2019年の13%から2020年以降は平均33%に増加していた。 研究項目「スマートフォン利用時の姿勢を変数とした心理実験」については、Balloon Analog Risk Task(BART)を元にしたスマートフォン用アプリの開発を進めた。前年度まで使用していたアイオワ・ギャンブリング課題では、3割もの参加者が隠されたルールに気付かず、リスクテイク行動の測定として成立しなかった。そのため、ルールがより単純なBARTを採用することにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
計画当初の実験案を再検討し、新たな課題プログラムを作成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
新たな課題を用いて数名の予備実験を実施した後、必要があれば課題に修正を施す。課題完成後、スマートフォンとタブレット端末を用いた実験を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
本年度は調査データの分析と課題用アプリの開発をおこなったため、実験を実施するための費用がかからなかった。次年度は実験を実施するための器具や消耗品の購入および謝金として使用する。また、実験の成果が得られた場合は学会発表または論文として公表するための費用として使用する予定である。
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