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2020 Fiscal Year Research-status Report

落葉リターは湖沼の底生動物の恵みとなるか?セルロース分解と貧酸素耐性による評価

Research Project

Project/Area Number 19K12414
Research InstitutionShiga University

Principal Investigator

石川 俊之  滋賀大学, 教育学部, 教授 (50396313)

Project Period (FY) 2019-04-01 – 2023-03-31
Keywordsセルロース分解 / 水生生物 / 淡水域 / 森林と水域 / 学校教育
Outline of Annual Research Achievements

2019年度に確立した、淡水生物(主に底生生物)のセルロース分解酵素検出系を用いて、水生生物の餌環境と生物のセルロース分解酵素活性の対応について野外で採集した試料をもとに解析する予定であった。しかしながら、野外調査に適した年度前半において感染症対策のため研究活動が著しく制限があったため、2020年度の実施を断念することとした。
そのため、2020年度は研究内容のアウトリーチについての調査をすすめることとした。そこで、学校教育に注目し本研究の背景である森林・水域の結びつきについて、小中高での学習内容を精査することとした。小中高での学習指導要領・解説の内容や教科書の比較をおこなった結果、森林環境学習は系統的な学習が異なる教科書においてもある程度達成されることがわかったものの、森林・水域の結びつきについての内容の取扱いは学習指導要領・解説では明示されておらず、教科書によっての扱いの差が大きいこと、また、トピックとして扱われており、森林・水域の結びつきについてメカニズムまで理解を広げることは難しいことが判明した。さらに、森林・水域をともに扱う場合の例はほとんどが海を扱っており、湖の例がないだけでなく、森林と河川の結びつきについても高等学校生物までほとんど扱われないことがわかった。
この結果から、研究内容のアウトリーチとして、小中学校において森林・水域の結びつきについての教材づくりをすることに意義があると考えられた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究の初年度である2019年度は、予定どおり前項のとおりセルロース分解酵素検出系の確立を行い、琵琶湖や周辺の河川生息する無脊椎動物のセルロース分解酵素活性の検出と比較を実施できた。特に、琵琶湖周辺で複数種が生息する端脚類(ヨコエビ類、甲殻類)を比較しセルロース分解酵素活性を全く持たない種の特定や、在来種と外来種の比較を実施することができた。
2020年度は当初、琵琶湖の二枚貝のシジミ類(セタシジミ、タイワンシジミ)とタテボシガイのセルロース分解酵素活性の地点比較を計画していたが、感染症対策のため実施することができなかった。

Strategy for Future Research Activity

前項のとおり、当初予定していた野外調査を実施することができなかったため、研究を1年ずつ遅らせてすすめる。研究期間最終年度に1年間の延長申請を行う。
2021年度は感染症対策に十分配慮をしながら、当初2020年度に予定していた野外での水生生物の採集とセルロース分解酵素活性の測定を琵琶湖の二枚貝とザリガニ類について調査を計画している。2022年度以降は当初計画を1年ずつ送らせて実施する。

Causes of Carryover

野外調査を予定していた2020年度前半に、感染症対策のため調査実施が困難になり、研究の進め方を大きく変更した。
野外調査を必要とする内容を完遂するため、一年間の研究機関の延長申請を予定しており、次年度使用額とされる額は延長した一年の研究費として予定している。

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Published: 2021-12-27  

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