2021 Fiscal Year Research-status Report
Comparative studies on social condition which support rapid response in invasive alien species management in England, France and Japan
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19K12447
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
上河原 献二 滋賀県立大学, 環境科学部, 教授 (40516126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 奈央子 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (30623847)
中井 克樹 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (80222157)
野間 直彦 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (80305557)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | ツマアカスズメバチ / 事前準備 / 情報提供システム / 協働 / 議会会議録 / アマチュア専門家 / 対策技術の選択 |
Outline of Annual Research Achievements |
侵略的外来生物ツマアカスズメバチに対するイギリスと日本の対応の比較研究を、欧州環境法フォーラム(EELF,9月オンライン開催)において報告した。その中で,イギリスがフランスにおける深刻な状況を踏まえて,リスク評価報告書(2011),緊急時対応計画(2012),一般からの情報提供システムの整備,職員の実地訓練などを,イギリス本土における初確認(2016)以前に行っていたことを確認した。また,担当する国家ハチ事務所(食糧・環境・農村地域省傘下)が従来から養蜂家団体と協働体制を整備していた上に,本土における初確認後,協議を進めて協働体制を強化したことを確認した。 オオバナミズキンバイに対する政策及び市民活動の変遷に関し、2009年から2021年までの、滋賀県議会および琵琶湖に接する10市の市議会の会議録を用いて、オオバナミズキンバイに関する言及回数と内容を把握した。さらに、滋賀県と草津市、守山市の発言内容の詳細を確認した。これらの成果を「Advocacy Coalition Framework 研究会」(11月オンライン開催)で発表した。 文献調査及び現地専門家へのeメイルによる問合せにより,イギリスにおける地域植物登録制度におけるアマチュア専門家達による高度かつ組織的な活動を確認した。 オオバナミズキンバイに関する対策技術の選択に関し、滋賀県における侵略的水生生物対策における技術選択の推移をまとめ,概説論文として,『用水と廃水』2021年7月号に発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナ禍のため、国内(対馬)及びイギリス・フランスにおける現地調査を延期せざるを得なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,コロナ禍の状況が落ち着いていることが確認されれば,国内(対馬)及びイギリス・フランスにおける現地調査を行うよていである。 また,8月には国内の研究者・行政担当者を招いたワークショップを開催する予定である。
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Causes of Carryover |
コロナ禍のため、国内(対馬)及びイギリス・フランスにおける現地調査ができなかったため。本年度は,コロナ禍が落ち着いたことを確認できれば、それら現地調査を行う予定である。
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Research Products
(7 results)