2021 Fiscal Year Research-status Report
Defference of evaluation structure on lake basinby residents and researchers
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19K12462
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
平山 奈央子 滋賀県立大学, 環境科学部, 講師 (30623847)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 参加型評価 / 湖沼流域管理 / 環境政策 |
Outline of Annual Research Achievements |
琵琶湖流域の環境評価に影響を与える要因を明らかにすることを目的として、琵琶湖流域内の主要な一級河川である野洲川と安曇川の流域のそれぞれ12集落2806戸と13集落2476戸を対象に実施されたアンケート調査を実施し、分析した。調査内容は、琵琶湖流域の評価として9項目それぞれに対して「大変良い」~「大変悪い」の6段階と「わからない」で回答を求めた。それらの評価に影響を与える可能性のある項目として、琵琶湖に対する愛着について2項目、琵琶湖への関心について3項目、琵琶湖流域評価の際の情報源、琵琶湖流域に関する知識を把握した。 それらの回答を用いて単純集計を実施した結果を、報告書としてまとめ、研究室のHPにて公表した。また、「琵琶湖総合保全整備計画第2期(滋賀県)」の計画期間終了に伴い、そのふりかえり報告書が滋賀県によって作成された。この報告書において、上記アンケート調査の結果を掲載し、行政や専門家らの評価結果と比較した。 また、得られた1102件の回答を使って共分散構造分析を行った。その結果、1)琵琶湖に対する愛着が強い、もしくは、琵琶湖に関する情報源の種類数が多いほど、琵琶湖への関心が高く、それらの人は水質と生態系の評価が高い傾向にあること、2)情報源の種類数が多い人は知識レベルが高く、それらの人は水質の評価が高い傾向にあること、3)安曇川流域では琵琶湖に対する関心が高い人ほど生態系や水質の評価が高い傾向が見られたが、野洲川流域ではそれらの傾向は見られないことが明らかにされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
琵琶湖流域を対象とした調査について,分析し,論文として投稿することができた. ただし,琵琶湖以外の湖沼流域を対象とした調査を未だ実施できできていない.
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Strategy for Future Research Activity |
琵琶湖で実施した調査をベースに,他湖沼での調査および分析を進める.
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Causes of Carryover |
琵琶湖流域以外を対象とした調査を実施できなかったので、その調査費を支出しなかった。
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Research Products
(10 results)