2022 Fiscal Year Annual Research Report
The historical origin of the International development voluntary service and the diffusion of idea: Western and Asian cases
Project/Area Number |
19K12496
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
岡部 恭宜 東北大学, 法学研究科, 教授 (00511445)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 国際ボランティア / 青年海外協力隊 / 米国平和部隊 / 開発協力 / 諸外国の国際ボランティア事業 / JICA |
Outline of Annual Research Achievements |
4年目である令和4年度は、コロナ対策に最大限の配慮をしつつ、国際開発ボランティア事業の調査を引き続き行うとともに、研究成果発表として論文・書籍の執筆を行った。 資料・文献調査については、海外渡航ができなかったため、日本の青年海外協力隊(以下、協力隊)に関する一次資料の収集を主にJICA緒方研究所で行った。諸外国の国際ボランティア事業については、先行研究文献やインターネットによって、米国平和部隊、FK-Norway、英国VSOの調査を行った。 論文・書籍の執筆としては、協力隊をテーマとした英文書籍 State-sponsored international volunteer service (仮) の編者として、寄稿論文の編集、自らの担当する3つの章の執筆を進め、現在は出版社への打診を始める段階である。令和5年度内の出版を目指している。また、村田晃嗣編著『外交と戦略』への寄稿として「米国平和部隊から青年海外協力隊へーー国際ボランティア事業の伝播」を執筆した。同書は令和5年秋に出版予定である。その他、大森佐和、西村幹子編『よくわかる開発学』ミネルヴァ書房に寄稿し、学会発表も行った。 研究期間全体を通じて実施した研究の成果については、コロナ禍のため現地調査を実施できなかったことが残念ではあるが、できるだけインターネットを通じた一次資料の収集に努めるとともに、二次文献も広範に渉猟して不足分をできるだけ補うようにした。主要な研究成果である英文書籍は、日本の国際ボランティア事業(協力隊)研究を世界に発信するという意味では類例のないものであり、国際ボランティア研究に大きく貢献できるものと考えている。また、研究期間を通じてJICA緒方研究所および協力隊事務局との協力関係が進み、実務家に研究への理解を深めてもらったことも成果と言えよう。
|
-
-
[Book] よくわかる開発学2022
Author(s)
岡部恭宜(大森佐和、西村幹子編)
Total Pages
224
Publisher
ミネルヴァ書房
ISBN
978-4623094554