2021 Fiscal Year Research-status Report
Hospitality management in Japanese inns that have inbound tourists satisfied
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19K12570
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
森下 俊一郎 九州産業大学, 地域共創学部, 准教授 (10735228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インバウンド訪日外国人観光客 / 日本旅館 / おもてなし / サービスマネジメント |
Outline of Annual Research Achievements |
当初の2021年度の計画ではインバウンド訪日外国人観光客に人気の宿の現地調査を予定していたが、新型コロナウイルスの蔓延悪化のため、計画通りに進まなかった。現地調査の代わりに、おもてなしをホスピタリティやサービスとの概念を比較し、外国人観光客へのサービスの在り方について論考した。その成果を2021年8月27日にオンラインで開催された国際会議 5th International Conference on Sustainable Tourism Management(ICSTM 2021) で"What is Omotenashi ? : A Comparative Analysis with Service and Hospitality in the Japanese Lodging Industry"の論題で発表した。また、昨年度、外国人観光客に人気の「山城屋」、「澤の屋」、「富士箱根ゲストハウス」の現地調査とインタビュー結果を基に外国人観光客へのサービス経営について論じた査読付き論文「宿泊業における訪日外国人客へのおもてなしとそのマネジメント」が『日本経営診断学会論集』が2021年10月に公表された。その結果を発展させ、それら三宿の家族的なサービスが、高級ホテルのおもてなし、グローバルホテルチェーンのホスピタリティ、ビジネスホテルのサービスとは異なる競合優位となることを2021年12月にて開催された日本観光研究学会全国大会で「家族経営の小旅館における思いやりによる競合優位」として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2020年度と2021年度に計画していた現地調査が新型コロナウイルス蔓延によりできなかったため、次年度へ計画を延長せざるを得なかった。2022年4月現在も状況は変わらず、所属大学の指針により出張を伴う調査研究を控えている。そのため現在は、オンライン旅行事業者Tripadvisorの2020年度「外国人観光客に人気の宿」上位20宿の宿泊客から投稿された口コミを分析することにより、インバウンド訪日外国人観光客の宿泊業への経験価値の解明を試みている。研究結果については、本年度中に学会の全国大会での発表、あるいは学術誌への論文投稿を予定している。
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Strategy for Future Research Activity |
前述の外国人観光客に人気の宿の宿泊客の口コミを分析するとともに、新型コロナウイルス終息のタイミングで現地調査を開始する。調査対象として、Tripadvisor「外国人観光客に人気の宿」を中心に7~8軒を計画している。現地調査と並行して、宿泊業者に対してアンケート調査を実施する。これまでの調査研究で得られた知見から、外国人に人気の宿の特徴を見分けるための調査票を開発し、アンケート調査業者(楽天リサーチを予定)を通じて、宿泊業経営者へ調査を実施する。さらに、海外への現地調査が解禁されれば、来年2023年に、海外の日本人に人気の宿を訪れ、関係者へインタビューを行い、これまでの外国人客の人気の日本の宿との調査結果との比較分析を行いたい。調査対象は、ハワイのオアフ島の3~4軒を予定している。
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Causes of Carryover |
当初の2021年度の計画ではインバウンド訪日外国人観光客に人気の宿の現地調査を予定していたが、新型コロナウイルスの蔓延、悪化のため、計画通りに研究費の使用がなかった。
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Research Products
(5 results)