2022 Fiscal Year Research-status Report
Hospitality management in Japanese inns that have inbound tourists satisfied
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19K12570
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Research Institution | Kyushu Sangyo University |
Principal Investigator |
森下 俊一郎 九州産業大学, 地域共創学部, 准教授 (10735228)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 訪日外国人観光客 / おもてなし / 旅館 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度の本テーマにおける研究実績は、単著1件、論文3本、学会研究報告3件、査読付き国際会議1件であった。本年度に発表した研究の概要は、訪日外国人観光客にとっての日本の旅館の魅力、外国人客にとっての経験価値について、口コミ分析やフィールド調査した結果をまとめた内容である。口コミ分析では、宿泊した宿について投稿する日本人客に対し、加えて外国人客は、宿へのアクセス、宿周辺の環境や観光地といった広範な視点から口コミを投稿していることが分かった。そうした研究結果から、外国人客に対し、分かりやすい多言語でのアクセスマップ、外国人視点の宿周辺の観光マップを準備すべきことを示唆した。また、本年度のフィールド調査において、「宿坊対馬西山寺」、「京都町家楽遊」、「石垣島フレンドハウス」などのオーナーやマネージャーから貴重な話を聞くことができた。外国人観光客は、その地域のリアルな生活や地元の人が知る人ぞ知る観光スポット、地元の人たちとのふれあいなどを求めていることで共通していた。こうした経験価値を提供しようとする気持ちや仕組みづくりが外国人客を受け入れるにあたって重要であることを示唆した。これら一連の研究成果を国内で発表し、さらに研究成果を総括し、外国人目線から再構成した内容を2月にシンガポールで開催された国際会議でも発表することができた。また、これまでの成果を事例研究を中心に『おもてなしの理念、知識、異文化のマネジメント』というタイトルの書籍にまとめ、晃洋書房から1月に出版した(オンライン書籍販売サイトで出版後2週間、観光分野1位)。さらに、昨年、日本経営診断学会論集に発表した論文が、学会賞(研究奨励賞)を受賞することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、新型コロナウイルスの感染者数が収まっていた時期を見計らって、フィールド調査ができた。しかしながら、2020年度と2021年度にフィールド調査がほぼできなかったため、全体としてのスケジュールはやや遅れた状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年と2021年度で予定通り実施できなかったフィールド調査を進めるとともに、宿泊客のデータ分析にも着手して、学術的理論構築や実務的示唆といった、これまでの研究のまとめを意識した研究推進を今後計画している。
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Causes of Carryover |
これまで新型コロナウイルスの影響により現地調査等の計画が遅れ、全体のスケジュールを変更せざるを得なかった。そのため、新型コロナウイルスによる延長願いを申請し、承認済みである。次年度は、予定通り実施できなかったフィールド調査及び分析にかかわる経費として使用予定である。
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Research Products
(8 results)