2019 Fiscal Year Research-status Report
文理融合型学際領域の形成に関する構造分析: 図書館情報学を事例とした実証研究
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19K12702
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| Research Institution | Teikyo University |
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Principal Investigator |
宮田 洋輔 帝京大学, 公私立大学の部局等, 講師 (90568081)
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| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| Keywords | 図書館情報学 / 引用分析 / 文理融合 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本年度は，1) 図書館情報学分野の形成過程の整理 2) 引用関係による学問の構造分析に関する調査を進めた。
1)の図書館情報学分野の形成過程の整理においては，a) 図書館情報学分野が形成されたと考えられる時期の把握および出来事の整理，b) 学術雑誌の出版状況および先駆者とされる研究者等による当時の研究動向の把握 c) 形成期を対象とした関連研究の把握を行った。a)とb)の成果については，2)の引用分析の調査計画に反映させた。c)から形成期およびその過程を対象とした研究は，記述的な分析が中心であり，本研究がもつ実証的なアプローチから形成の過程をみるという視点での研究はほとんど行われてきていないことが分かった。
2)の引用関係による学問の構造分析では，計量的なアプローチから図書館情報学分野の形成過程における変化を明らかにすることを目的として，1)から形成への変化が見られると考えた1945年から1975年の30年間にかけて当時から存在する著名な学術雑誌3誌に掲載された論文群を対象として引用関係の分析を行った。その結果として，a) 対象の論文が引用している文献の分析から，よく引用されるコアな文献が生まれてきたこと，b）共引用関係に基づくネットワークの分析から，下位領域が形作られていったことを明らかにした。この結果を国内学会にて発表した。2つ調査の結果を合わせた形で査読付き学術雑誌への投稿の準備を進めている。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
図書館情報学分野の形成過程の整理から，主要な出来事および当時の研究動向を把握できた。引用関係による学問の構造分析から，コアな部分に限定されるものの，形成過程における学問的な変化を明らかにすることができた。
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| Strategy for Future Research Activity |
来年度は，今年度の調査結果を論文としてまとめることと並行して，著者や扱われたトピックなどの観点から分野の形成期における変化の要因についての調査分析を進め，文理融合というより大きな視点からの整理も行っていく予定である。
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| Causes of Carryover |
年度中に研究代表者の所属先変更が予定されたため物品の購入等を控えたこと，学事日程の都合等により海外での会議参加なども見送ったこと，予算額の関係からデータ作成について見直しをおこなったことにより繰越が生じた。コロナウィルス感染症拡大の影響から国内外への出張については最小限にする必要が予想されるため，翌年度については物品およびデータの整備を中心に使用することを検討している。
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Research Products
(1 results)
